- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 31 Jul 2020 01:00:59 +0000
- To: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, "KOBAYASHI Tatsuo(FAMILY Given)" <tlk@kobysh.com>
- Cc: 木田泰夫 <kida@mac.com>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
村田 様 みなさま 小林敏です MURATA Makoto さん wrote > 行間注をWebに入れるべきかというと、とうぜん議論になります。頭注、傍注が > ないのに、なぜ行間注という気もします。おそらくWHATWGを突破できない > と予想します。 > > 村田 真 行間注をWebに入れるかどうかの判断は,私には無理ですが,使用 頻度は縦組の頭注・脚注,横組のサイドノートに比べると,行間注 は少ないと思いますが,根強い要望はあるでしょう. そして,行間注の機能が採用できなく,なにか行間注の機能を記述 できないかとした場合,私に考えられることは以下です. 1 ルビの機能を拡張して,ルビ注(行間注のこと)が処理できる 機能の記述を追加する. 名前を“行間注”としないで,ルビとの関連を残すために“ルビ注”と 変更する. 2 ルビ注であることを示す方法としては,次の2つがある. 1)指定による. 2)少しだけ使い勝手が悪くなるが,親文字の指定で区別できる ようにする. 前者の1)の場合は,親文字列は,いかようにも指定できるという ものです. 指定によるという事態を避ける後者の2)の方法は,モノルビ,熟 語ルビ,グループルビが,親文字列とルビ文字列との組み合わせ方 (対応のさせ方)で決まるということを維持するものです.つま り,1字の親文字列の場合はモノルビ,2字以上の個々の漢字とルビ を対応させ,さらに2字以上の漢字全体のまとまりも示すものが熟 語ルビ,2字以上の親文字列とルビ文字列を直接に対応させるもの がグループルビということになります. これに対し,ルビ注(行間注)は,本文の対応させる位置だけが指 定されているものと限定する.注と考えれば,本文の対応位置だけ が特定できれば可能になります(一般の注でも合印などで指定する 場合,位置だけが指定されています).親文字列でいえば,親文字 列が0(ゼロ)の場合ということです.これで指定がなくてもルビ 注は特定できます. ルビ注(親文字列が0(ゼロ)の場合)の配置ルールを以下とす る.なお,ルビ注の文字サイズは,変更できることが前提です. 1 ルビ注の行送り方向の配置位置は,先頭側をデフォルトとし て,指定により末尾側にも配置できるものとする.(縦組では右 側,横組では下側の例があるので) 2 ルビ注文字列と指定された親文字の前後の文字に対し,行送り 方向のそれぞれの文字の外枠を接して配置する. 3 ルビ注文字列の字間処理は,本文と同じとする.ただし,先頭 又は末尾に配置する括弧類,句読点の前又は後ろの二分アキは確保 しないものとする.また,2行に分割する場合の処理は,本文の処 理と同じとし(つまり,2行への分割な可能な位置では分割でき る),行末にアキがでた場合には,そのアキを確保し,行の調整処 理は行わない. 4 ルビ注の親文字に対する字詰め方向の配置位置は,次とする. デフォルトは4.1とする. 4.1 親文字の位置に対し,ルビ注文字列の字詰め方向の中心をそ える. 4.2 親文字の位置に対し,ルビ注文字列の字詰め方向の先頭をそ ろえる. 4.3 親文字の位置に対し,ルビ注文字列の字詰め方向の末尾をそ ろえる. *末尾を選べば,行間に配置する注番号も,これで処理できま す. 5 ルビ注文字列が親文字のある行の先頭又は末尾よりはみ出した 場合は,次の順序ではみ出したルビ注文字列を配置する. 5.1 ルビ注文字列の字詰め方向の中心をそえる場合は,親文字の 位置から両側に延ばし,行の先頭又は末尾を超えるときは,親文字 の逆方向の前又は後ろに延ばし,それでも配置できないときは,段 落の先頭行の先頭及び末尾行の両方向に延ばす.段落の先頭行の先 頭又は末尾行の末尾に達した場合は,逆方向に延ばす. 5.2 ルビ注文字列の字詰め方向の先頭をそえる場合は,親文字の 位置から末尾側に延ばし,行の末尾を超えるときは,その行の前方 向に延ばし,それでも配置できないときは,段落の末尾側の行に伸 ばし,段落の最終行の末尾に達したときは,先頭側に延ばす. 5.3 ルビ注文字列の字詰め方向の末尾をそえる場合は,親文字の 位置から先頭側に延ばし,行の先頭を超えるときは,その行の後ろ 方向に延ばし,それでも配置できないときは,段落の先頭側の行に 伸ばし,段落の先頭行の先頭に達したときは,末尾側に延ばす. なお,ルビ注文字列が,段落の先頭及び末尾よりはみ出した場合 は,上記と同様にして,前後の段落に延ばす. 以上です.
Received on Friday, 31 July 2020 01:01:00 UTC