Re: ルビと行間注の違い

MURATA Makoto 様

   小林敏です

Dit adieuに“永遠のさようならを告げる”について,

この例で,“Dit adieu”の字間を空けないというルールは,全体をそ
ろえるという規則より,欧文は字間を空けたくないというもっと強いルールが働くので,全体を合わせるという考えが否定されたわけではないのですが,……

ただし,単語ではなく,和文や英文の文に,訳を付ける場合は,た
ぶんルビの機能では処理しきれないと思います.行間注になるかと
思います.そのうしたことを考えると,上記の例は,かなりあいま
いで,中間的の例ですが,かろうじてルビでもなんとか処理できる
例かもしれません.

行間注でMURATA Makoto さん wrote

> 小林先生、
> 
> なるほど、親文字列が長く(または短く)なったり、
> ルビ文字列が長く(または短く)なったりしたとき、
> 字間を調整して長さを揃えないといけないのが
> ルビですね。つまり、親文字列の先頭とルビ文字列
> の先頭、親文字列の末尾とルビ文字列の末尾
> は基本的にはそろうものがルビ。
> 
> 
> しかし、Dit adieuに「永遠のさようならを告げる」
> と振るのはルビでしょうか行間注でしょうか。
> ルビと親文字の中央でそろえる場合には、
> 字間の調整は必要ありません。
> 
> https://310f52f6-bfce-4d70-bd86-07371d7f98c5.filesusr.com/ugd/eb8538_30fd4d8f31104d318c0dcdcd009eaf10.pdf
> 
> 
> 村田 真
> 
> 
> 
> 2020年7月29日(水) 15:39 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>:
> 
> > 村田 様
> >
> > 小林敏です
> >
> > 前のメールへの追記です.
> >
> > 以下の例について,私が扱うとすれば,以下のようにします.
> >
> > “1837-1913”は,行間注
> > “インドラ”は,ルビ
> >
> > “インドラ”は,語の言いかえで,“帝釈”全体に対応させたい.この
> > 場合,長さがそうろうので問題がないが,親文字が“帝釈天”とアン
> > バランスの場合は,親文字列又はルビ文字列の字間を空けて,全体
> > を対応させる.
> >
> > これに対し,“1837-1913”は,“インドラ”のような扱いは必要な
> > い.親文字列も,行間注のベタ組,もし,親文字からはみ出して
> > も,前後の文字に行間注を掛ける.
> >
> > つまり,ルビの場合,親文字とルビが対応しているが,行間注はそ
> > うではない,ということになります.
> >
> > MURATA Makoto さん wrote
> >
> > > この例では、「徳川家康」について、「1837-1913 江戸幕府最後の
> > > 将軍」が行間注となっています。では、 「1837-1913」とだけつける
> > > と、行間注でしょうか、ルビでしょうか。
> > > ほかに、帝釈にインドラと振ったら、ルビでしょうか、
> >
> >
> 
> -- 
> Regards,
> Makoto

Received on Thursday, 30 July 2020 06:54:51 UTC