- From: Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org>
- Date: Wed, 17 Jun 2020 16:39:25 +0900
- To: public-i18n-japanese@w3.org
On 2020/06/17 10:10, 田嶋 淳 wrote: > ルビの文字を太くとのことですが、Opentypeフォントが内部的に持っているルビ用字形を呼び出して使うという話かと思いますので、「font-feature-settings: 'ruby';」みたいなCSSを書くことになるのかなと。font-weightで変えられるようなはっきり誰もが確認できるような変化ではないはずです。なお当然フォント依存になりますし、今効くかどうかは知りません。テストするにしてもそれ用に効いてるかどうかをはっきり確認できるフォントを作成しないとダメかと思います。 う、、内蔵のルビ専用仮名と同じような状態になる、「ルビに使われる文字は仮名に限りません」とい う状態で似たようなことができる「CSSにそんな機能あります?」という文脈で書いてました(毎度ながら 言葉足らずで、、)。font-weightはフォントに内蔵のweightの中から選択、なので、ルビ専用仮名に複数 weight対応がなければ両方指定しちまうという手もある?? # 一応font-feature-settingsはfont-variantにない時にのみ使うべき、ということのはずなので、Fuqiaoさ んのサンプルの通り"font-variant-east-asian: ruby"を設定するほうが正しい、んでしょうか。 >> 2020/06/17 5:36、Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org <mailto:atsushi@w3.org>>のメール: >> >> >> >> On 2020/06/11 12:18, 木田泰夫 wrote: >>> ありがとうございます。 >>> ルビのフォントのことについて JLReq では触れられていませんが(ですっけ)、触れても良い点ですね。OpenType フォントにはルビ専用仮名が内蔵されていて、高野さんの言われたように太くなっています。縦横比を変えるんですね。良いアイディアかも。css にそんな機能あります? 欲しいですね。ルビに使われる文字は仮名に限りませんからね。 >> >> 複数の太さを持つフォントについてはfont-weightは効くので太くはできます。 >> cf: https://himorin.github.io/w3c-memo/i18n/samples/html_ruby.html (下半分) >> ルビなのかアノテーションなのかがごっちゃになっていて、かな以外が突っ込まれる可能性がある中では、 >> 必要ならばこういう指定をする、というのが一番ましなdefaultかなとは思うところです。 >> >> >>> ルビが発音なのか、読みを含め一般的な短いアノテーションなのか、はきちんと決めた方が良いと思います。歴史的にもルビが早期から読み以外のアノテーションにも使われていたこと、発音として揃ったデータになっていないことを考えると、私は結論は明らかだと思っています。同様にアクセシビリティのためには別の工夫が必要でしょう。 >> >> 最近のスレッドの議論にもなるところですが、、個人的には読み上げとかなアクセシビリティーを考慮す >> ると発音(text-2-speech)には使わない何かだとは思うのですが、rubyなのかannotationなのかといわれる >> と、セマンティック的には別物だよな、という印象は強く受けるところではあります。。「読みを含め一般 >> 的な短いアノテーション」と簡単に片づけるのはできるとは思うのですが、SFとかライトノベル系の全く別 >> な概念・読み方を添付する(意味論的にはどちらかというと両側ルビ事例ですよね)、と一般的な用法って表 >> 示の上では同じ形を借りていても別物だよね、という感じを受けるところで。。 >> >> >>>> 助詞の「を」「は」「へ」をどうするか。 >>>> 音韻と現代仮名遣いと歴史的仮名遣いの関係をどう扱うのがよいか。 >>>> 漢数字の扱いをどうするか。 >>> これらわかりませんでした。アノテーションだとしたら好きにすれば、でしょうか。 >>> 木田 >>>> 2020/06/05 10:48、MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp <mailto:eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>>のメール: >>>> >>>> 東京書籍の高野さんから寄せられたコメントの一部を転送します。 >>>> >>>> 村田 真 >>>> >>>> ---------- Forwarded message --------- >>>> >>>> >>>> 教科書(印刷物)では、ルビにはルビ用のフォントを使用しています。 >>>> condensed fonts >>>> 横組みの場合には縦長の字体、縦組みの場合には横長の字体を選びます。 >>>> それによって母文字の幅からできる限りはみ出さないようにできます。 >>>> >>>> 母文字群は可能な限り等幅に配置します。 >>>> >>>> 日本語ベースの印刷物では文字が縦横で揃っていないと気持ち悪いので >>>> DTPの際に細かい調整を行っています。 >>>> >>>> アクセシビリティ向上を目的とする場合は、このこだわりは無視してよいと >>>> 考えます。 >>>> >>>> 現代文のカナ漢字混じり文での読みがなについては、検討案の通りでよい >>>> と考えますが、古典や古文書を扱う場面では歴史的仮名遣いの問題が >>>> 出てきます。 >>>> 歴史的仮名遣いでは、仮名表記と読み音声に乖離があります。 >>>> >>>> 現代文においても表記と表音には乖離があります。 >>>> 表記だけを考慮すれはよいのか、表音を意識して読みがなをつけるのか。 >>>> 点字者を前提とするか、晴眼者を前提をとするか。 >>>> >>>> 助詞の「を」「は」「へ」をどうするか。 >>>> 読みがなをつける際の使用文字では「じ・ぢ」「ず・づ」の使い分けを >>>> 厳密に行うか。音は同じです。 >>>> 音韻と現代仮名遣いと歴史的仮名遣いの関係をどう扱うのがよいか。 >>>> >>>> 漢数字の扱いをどうするか。 >>>> >>>> アクセシビリティ向上を図る上での前提次第で、ルビ付けの設定方法が >>>> 変わってくると思います。 >>>> >>>> テクニカルな問題ではなく、添え方の課題提示となってしまいました。 >>>> 以上です。 >>>> >>>> ---------- Forwarded message --------- >>>> >>>> 私が送ったコメントについて、当該対象へのコメントとして >>>> 相応しいものであれば転送していただいて結構です。 >>>> 仕様への技術的なものではなく、運用上単純な機械的変換では >>>> 難しい課題があるということを指摘させていただきました。 >>>> >>>> ルビ用のフォントの縦横比は初期設定されていません。 >>>> 文字種が仮名に限られている点と、ウェイト(線の太さ)が >>>> 太くなっている点が標準フォントと異なります。 >>>> 文字を単純縮小すると線が細くなってしまうので予め太くして >>>> あります。 >>>> >>>> 縦横比はDTPソフトの機能で既定比率を指定します。 >>>> 全文で同じ比率にしてもよいし、部分的に比率を変えることも >>>> できます。母文字列に対して読み仮名の文字数が過剰な場合には >>>> 比を変えて詰めることができます。相撲の番付表のようにできます。 >>>> >>>> フォントデザインについては >>>> http://www.jiyu-kobo.co.jp/ygf-notes/ >>>> 設定については >>>> https://www.too.com/support/faq/adobe/23235.html >>>> をご参照ください。 >> >> > > *************************************** > (株)三陽社 > メディア開発室 > http://www.sanyosha.co.jp/ > > 田嶋 淳 > tajima@sanyosha.co.jp <mailto:tajima@sanyosha.co.jp> > > ※ブログ運営中です。 > ご意見をいただければ幸いです。 > http://densyodamasii.com/ > *************************************** >
Received on Wednesday, 17 June 2020 07:39:32 UTC