Re: 和欧文間の空き or Segment Break Transformation Rules

2020年5月12日(火) 12:31 Shinyu Murakami <murakami@vivliostyle.org>:

> 私のこの提案は、簡単に言うと、和文文字の約物と欧文文字との間での改行をスペースに変換しないで削除する規則を追加するというものです。
>
皆様の意見も聞いたうえで、CSS Text 3への提案としたいと思います。
>

個人的には賛成できません。 とてもいいアイデアだと思います。いろいろ出ている案の中で、正直一番心惹かれます。が、私の考えは

   1.
   覚えやすい、理解しやすい、が私にとっては最重要です。どれだけ工夫しても「なぜここには空白が入らないのに、ここには入ってしまうの?」という疑問は必ず出てきます。これに簡単に答えられて、簡単に記憶できることが重要だと思っています。
   2.
   他のアイデアとの線引が難しい。なぜこのアイデアは採用して、他のアイデアは採用しないのか。英字で始まる文をサポートするなら、前の行がこの文字で終わった時にも空白を削除するべきだ、という広がりが想定されます。
   3. CSS WG では、一つの Unicode プロパティを使用して、複数のプロパティの組み合わせは避ける、という原則で合意しています。これは
   Writing Modes の UAX#50 の時に決められた原則で、組み合わせが必要なら、Unicode
   に依頼して新しい合成プロパティを作ってもらうべきだ、という考えに拠ります。また、実装側としても、文字の多いシンプルなページでは、Unicode
   プロパティの計算がひとつあたり1%程度の時間を消費しますので、利便を受けないユーザーがCPU・バッテリーのコストを補って余りあるか、というと、そこまでは行かないように感じます。

Richard
のコメントにもある通り「英字の前後では改行しない」が一番覚えやすくて、間違えにくいと思っています。それが「文章構造的に自然な位置で改行できる」を目指すことよりも重要だと思います。

Received on Tuesday, 12 May 2020 04:22:22 UTC