Re: フォント関係のお話

>
> > 活字組版では,フォントのウェイトがなかったというよりは,3段
> > 階または4段階くらいで,母型を変えて,大きな文字では線を太く
> > していた.ですから,見出しに使う大きな文字は,バランスがそれ
> > なりにとれていたのです.
>
> 確かに活字はそうでしたね。サイズごとに作るので自然にバランスが取れていますね。それに比べ、(下に続く)
>
> > それが写真植字やコンピュータ組版ではできないので,ウェイトを
> > 選択しないといけなくなった.ですので,(1)の問題の解決のた
> > めに,必ず選択しないといけなくなった.
> >
> >
> 特に見出し(明朝体でも,ゴシック体でも),昔の言葉を使用すれば,中細(中太)は,絶対に必要なもので,本文が細明朝体で,見出しが12ポ程度では,太明朝体は,バランスをこわします.その意味では,“medium”は必要になる.
> >
> > しかし,活字組版のように,大きな文字サイズになれば,自動的に
> > それなりのバランスのとれたウェイトになれば,選ばなくてもよく
> > なる.
>
> デジタルデバイスのフォントはスケーラブルで、サイズとウェイトを独立に操作します(e.g. font-size vs
> font-weight)。ゆえ、活字に存在した自然なバランスを達成するためには、サイズに対応して、複数のウェイトが必要になります。
>

OpenType の optical sizing というのがこのための機能になります。残念ながら日本語フォントで対応しているものはまだありませんが。

でも元の田嶋さんの問題は、CSS の指定というよりは、デバイスに複数ウェイトのフォントがない、という問題ではないですか?

多くのウェイトがあればいい、という問題でもないようで、游明朝の時は、Apple は 300, 500, 700 を入れたのですが、Windows は
300, 400, 500, 700 を入れました。CSS は、デフォルトで 400 があれば 400、なければ 500
を使うのですが、游明朝はもともと細めなので、游明朝は Windows の時だけ見づらく、この回避策で font-weight: 500
を指定しているページをまま見かけます。「游明朝がある環境だけ font-weight:
500」とかできないので、これはこれで困る。...すみません、ちょっと雑談っぽくなっちゃいました。

Received on Wednesday, 22 April 2020 15:17:17 UTC