Simple Ruby ミーティング 4/7

議論のために Admin リストからこちらに移りました。

今日(4/7)のミーティングの前にポイントを整理しておきたいと思います。

ミーティングを持つことになったきっかけは、Simple Ruby ドキュメントに関する議論が github で始まる中、その文書の目的や位置付けが私自身、そして JLReq TF メンバの間でも明確になっていないと感じたことです。それがクリアにならないとそもそも議論の土台ができません。

今日のミーティングのゴールは、Simple Ruby ドキュメントの目的や、どのように使われるのを意図するか、を明確にすることです。それが合意できたら今回のミーティングは終了です。

ミーティングを待たずにこのメールへの反応を歓迎します。


ルビに対する現状認識(私の理解、補足プリーズ)
現状、ブラウザに十分な機能が実装されていない、または定義されていない。このギャップを埋めるため CSS Ruby の定義が進んでいる。
ただし、CSS Ruby の仕様は大きく、すべてを実装する場合、コストが大きい。そのため、実装されない or 遅れる可能性を懸念。特に WebKit や Firefox について懸念がある。実装が主なブラウザ全てで揃わないと実質的に利用することができない。
JLReq / JIS X 4051 はそれぞれの機能に対し重要度を述べていない。それらをベースにした CSS ruby も同様で、稀もしくは特殊な場合にしか使われない機能、または自動的にレイアウトをしなければならない環境に必ずしも適さない機能も含んでいる。実用的にはサブセットで十分。
Simple Ruby ドキュメントに対する現状認識(同様)
上で述べたように、この文章の位置づけ、具体的にどのように使われるべきなのか、クリアな共通認識がない
タイトルにあるようにルビの機能を整理し簡略化した画期的な提案であるが:
例えばルビの機能に重要度が 1 から 5 まであるとして、各機能に対する重要度、また Simple Ruby スペックがどの重要度で切ったものか説明していない。関連して、どのような理由である機能は重要なのか、重要でないのかの根拠が書かれていない。そのため、もう少し多く、もう少し簡単に、実装したいと思ったときにはあまり役に立たない
JLReq と並立した文章に見えてしまう。これは実装者を混乱させる可能性がある。どちらを選べば良いの?もしくは両方のモードを作るべきなの? ドキュメンとの位置づけや期待が書いてあるべきであろう

ミーティングでは、まず最初に上記二つの現状認識について議論しましょう。共通認識ができたら次に、このドキュメントがどのような目的をどのように達成することを期待するのかを議論したいと思います。

ドキュメントをどうするか、のアイディアの例を順不動に書いておきますと
今は世に出さず次世代 JLReq の一部という位置づけにする(実装への影響なし)
世に出して、次世代 JLReq の一部という位置づけにする。将来の方向性を示すだけ(実装への影響は限定的)
JLReq / CSS Ruby を実装する際の考え方、プライオリティを示す(実装への影響を期待)
JLReq の alternative として提案する(混乱の懸念)
JLReq の Ruby セクションを置き換えるものとして提案する(現実的?)
Ruby を実装する際の最低必要ラインとして提案する(実装への影響を期待する)

木田

Received on Tuesday, 7 April 2020 05:19:00 UTC