[jlreq-d] JLreq-d のモデルとスコープの議論 (#30)

kidayasuo has just created a new issue for https://github.com/w3c/jlreq-d:

== JLreq-d のモデルとスコープの議論 ==
JLreq-d の採用するモデル、スコープの議論を散逸しないようにここでキャプチャする。

小林さんの叩き台文書 2023-5-30

## JLreq-Dのモデル—JLreq-originalとの比較
### layoutの対象となるモデル(-D、original共通)
JLreqで規定する文字クラスに属する文字を、(ダラダラと)並べたもの。
文字、文、段落、項、節、章、部などの階層構造を持つ。
それぞれの階層レベルと分掌全体とをノードとして、他の文/文章、図版、表へのリンク構造を持つ。
### -originalにおけるlayout
基本版面の設計がベース
Margin、行長、行間をあらかじめ設定する。
### -Dにおけるlayout
基本的には行長可変のスクロールモデル
一般的には、読者に読まれるタイミングで、ダイナミックに生成される。
その際、読者が設定する(もしくは読者が保持するデバイスの固定長の)矩形の大きさによる制約の下で、読者によって行長と行間が設定される。
イメージとしては、行長と行間が決定されたことによってlayout可能となった巻物(スクロール)を、読者が設定した矩形の窓を通して閲覧することとなる。
## 基本版面から可変行長スクロールモデルに移行することにより、-originalとは位置づけが異なる組版要件が発生する
### 行長が可変となるために位置づけが変化する要件
行長が長くなると行末禁則は厳しくなり、行長が短くなると行末禁則は緩やかになる。
したがって、行長への配慮を持たない禁則文字の設定は意味がない。
-originalでは、基本版面における行長を(暗黙裏に)40文字程度と想定していた。
### 改ページの概念が変化するため位置づけが変化する要件
泣き別れ、辞書における前行への改行など
改ページの概念が喪失することにより、不要となる要件がある。
## さしあたりのボトムライン
- -originalの1章と2章に相当する記述を、基本版面モデルと可変長スクロールモデルの比較で記述する。
- 抽象化モデルからのスクロールモデルへの変換を重視し、基本版面モデルをそのままスクロールモデルに横滑りさせることは推奨しない。
- 一度抽象化モデルに遡ったうえで、可変長スクロールモデルに最適な処理方法を選択することを推奨する。

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Received on Tuesday, 30 May 2023 03:08:45 UTC