Re: [jlreq] How we deal with glyph variations(ー〜) of KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK? (#298)

縦組の波形には,線の最初が右から左という形と,左から右という形があるが,どちらが正しいですか?

波形は,もともとは数学記号(差を示す,今日では集合で同値を示すなど)であり,戦前の印刷の本では,波形を数学記号としてしか示していない本もあります.これが範囲を示す記号に代用され定着したと思われます.ですから,活字組版では,横組の字形を90度回転させ,さらに反転させた縦組用の字形はなかった.縦・横で共通.最初の線は左から右という形しかなかった(活字組版では,正方形のボディ(台)ですから,活字の向きを変えるだけで,縦組と横組に使用できた).

ですので,1980年代までは,縦組に用いる場合,横組字形を単純に90度回転させて字形(最初の線が左から右に)が使用されてる例を見かけます.
 例:下順二「訳」著“木下順二が語る 保元物語”(平凡社(かたりべ草子),1984.1.10,p.56)
   “世界”(1985.5.1,岩波書店,p.91)

ところが,1980年代の中ごろから,90度回転させた字形(最初の線が左から右に)が見られるようになっており,今日では,多くがというか,すべてが反転(最初の線が右から左に)させる字形が使用されています(すくなくとも,2020年以降で刊行された本で,横組字形を単純に回転させた字形は見ていません).
 例:“アステ vol.3”(1986.11.1,p.13) 
   宇野功芳著“クラシック名曲・名盤”(1989.5.30,講談社現代新書,p.98)

どうも,手動写植やコンピュータ組版が使用されてきたことが影響されたのではと,推測しています.

ですから,縦組の波形の形は,反転しない形は間違いではないので,使うのはかまわないが,反転した形が定着しているのだから,現在では反転した形を使うのがいいでしょう.

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