- From: KobayashiToshi via GitHub <sysbot+gh@w3.org>
- Date: Sat, 04 Sep 2021 05:10:18 +0000
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範囲を示す用法には“~”と“―”とがあるが,どちらがいいのですか? 元々は,“~”は,数学記号.戦前の古い印刷の本を見ると,この記号は,数学記号として掲げられている例がある(記述記号には掲げられていない). これが字形の雰囲気がいいのでしょうか,“一八九五~一九六五年”のように範囲や,“東京~京都”の経路を示す約物として使用されるようになってきた.従来は“一八九五―一九六五年”,“東京―京都”というように,全角ダーシが使われていた.横組においてアラビア数字で範囲を示す場合,“1895–1965”のように二分ダーシが使用されることから考えると,ダーシの方がいいように思われます. また,先輩の校正者ですが,“元々“~”は,数学記号なんだから,範囲を示す約物としては適当でない”と主張されていた.しかし,範囲を示す波形は徐々に増えており,最近では縦組に限ればダーシは少数派といえる.ですので,今日では“~”に数学記号という認識はなく,こうした主張は,現在では肯定されないでしょう.私は,古い人間ですので,範囲を示す場合,縦組では,全角ダーシを使います.言葉と同じで約物の用法も変化します.いまや縦組では波形が多くなっているので,大勢に従うということなら,波形を使用するのがよいでしょう. 一方,横組のアラビア数字の場合は,例えば,参考文献や索引のページ表記では波形を使うケースは,ほとんど見かけません.多くが二分ダーシでしょう.ただし,本文中では波形を使用するケースが徐々に増えていますので,筆者の方針に従うということになるでしょう.なお,この場合は,アラビア数字と波形の字間を四分空けた例をよく見かけますけます(たぶん,DTPの設定によりますが,個別の対応が必要になり,手間を掛けていないからでしょう).原則からいえば,波形の前後はベタ組にした方がよいでしょう. -- GitHub Notification of comment by KobayashiToshi Please view or discuss this issue at https://github.com/w3c/jlreq/issues/298#issuecomment-912909510 using your GitHub account -- Sent via github-notify-ml as configured in https://github.com/w3c/github-notify-ml-config
Received on Saturday, 4 September 2021 05:10:19 UTC