Re: [jlreq] Proportional J text has spacing needs beyond JIS X 4051 mojikumi (#296)

>Now that adjustments can be done automatically in software, the prior 
>historical considerations of efficiency in how and where adjustments are
>to be made by hand no longer apply.

その通りだと思います.

プロポーショナルまたは字間を詰めた(または空けた)組版は,書籍ではたまに,雑誌ではよく見かけます.この方式は,ベタ組に慣れたものにとって,あまり読みやすいとは思いませんが,今後は増えていくでしょう.以下のことはいえるかもしれません.

1 プロポーショナルまたはツメ組にすると,ベタ組に比較すると,いくらか行間のアキを小さくできる.また,文字面が一定の濃度を保つという効果はある.紙に印刷する場合では,そうしたメリットはあるが,モニタでの表示では,そうした目的は必要になるのであろうか?

2 行長の設定は,そこで使用されている文字サイズの整数倍に設定する必要はなく,適宜に設定できるし,それでよいと思われるかもしれませんが,そう簡単ではない.一定量をツメル(アケル)場合では,文字サイズの整数倍にはならないが,1行に配置する字数から行長に半端のでない行長は決まってくる.プロポーショナルの場合も,できるだけ行長に半端のでない行長はあるかもしれないが,適宜に設定できるでしょう.

3 プロポーショナルな組版を読んでいて感じることは,行の調整で字間を調整した場合,行によって文字間のアキに乱れが感じられ,あまり読みやすくはない(これは,文字組に見慣れている私だけの感じかもしれないが).ということは,いっそのこと,字間の調整を行わないという選択,つまり,“行頭・行末そろえ”を選択しないで,“行頭そろえ”を選ぶということでよい,ということにならないか.

4 仮に,プロポーショナル又はツメ組で“行頭・行末そろえ”を選択した場合,特にプロポーショナルの場合は,行長の半端は,どの行でも発生するする可能性が高く,行長の調整を行う必要が出る.文字間は詰められているので,詰める調整よりは空ける処理が主になろう.この場合,約物の字間での調整を優先すると,一定の範囲を決めるとしても,常に約物のアキが一定しない可能性がある,その意味では,比較的に字間の乱れが一般の読者には感じられない漢字及び仮名の字間だけで空ける調整を行うという方式が主になろう.

5 句読点や括弧類のアキについては,従来の方式は適用できない.そこで,すべてアキを無くし,ベタ組にする方法も考えられるが,括弧類はそれでもよいが,句読点は区切りとしての役割があるので,一定のアキがほしい.そのアキは決まったアキではなく,プロポーショナル又はツメ組の程度にもよる.プロポーショナル又はツメ組のツメぐわいにもよるので,そのアキは選択できることが望ましいでしょう.(ツメ組の場合は,約物の字間は,文字間の詰める量と揃えるというのが一般的であろう.)

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Received on Saturday, 21 August 2021 06:36:56 UTC