- From: MURAKAMI Shinyu <murakami@antenna.co.jp>
- Date: Mon, 15 Mar 2010 19:57:59 +0900
- To: Suzumizaki-Kimikata <szmml@h12u.com>
- Cc: public-html-ig-jp@w3.org
Suzumizaki-Kimikata <szmml@h12u.com> wrote on 2010/03/15 18:38:57
> 例えば漢字氏名に、漢字一字単位で、ひらがなとローマ字でルビを振る事例。
> XHTML Ruby Annotationではruby要素一つ・rbc一つ・rtc二つ、あと必要なだけ
> rbおよびrc要素を使って表現しているところを、漢字一字ごとにruby要素を使え
> ば問題なく表現できるはずです。
> 促音(小書きの「っ」)が絡む場合は、ローマ字側のルビ表現のために、外側の
> ruby要素が内側に複数のruby要素を含む必要がありますが、しかしできないわけ
> ではない(ですよね?)。
>
> ただし、この変換を既存文書の著者に要求するのはかなり残酷。その上、特にこ
> の例だとHTMLソースコードの可読性がガタ落ちします。
既存文書で、XHTML1.1複雑ルビの使用例というのは存在するのでしょうか?
実験的なサンプル以外のもので、私はそのような例を知りません。ブラウザが対
応していない以上、その使用例がそれほど存在するはずはありません。私の知ら
ないシステムでXHTML1.1複雑ルビが実装されていて、それが利用されているのか
もしれませんが(たとえば企業内のシステムなどで)、そのようなコンテンツは、
一般のブラウザで見ることは想定してないでしょう(今の一般のブラウザで
XHTML1.1複雑ルビは表示できないのだから)。そのXHTML1.1複雑ルビに対応する
システムを使い続けるかぎり何の問題も生じません。
それからHTMLソースコードの可読性が、XHTML1.1複雑ルビよりHTML5のほうが
ガタ落ちというのは本当でしょうか? 次を見比べると、私には逆に思えます。
XHTML1.1 complex ruby:
<ruby>
<rbc>
<rb>取</rb>
<rb>っ</rb>
<rb>手</rb>
</rbc>
<rtc>
<rt>と</rt>
<rt></rt>
<rt>て</rt>
</rtc>
<rtc class="romaji">
<rt rbspan="3">totte</rt>
</rtc>
</ruby>
HTML5 ruby:
<ruby class="romaji">
<ruby>取<rt>と</rt></ruby>
っ
<ruby>手<rt>て</rt></ruby>
<rt>totte</rt>
</ruby>
--
村上 真雄 (MURAKAMI Shinyu)
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Received on Monday, 15 March 2010 10:58:40 UTC