- From: Takayuki Akimoto <akimoto.takayuki@gmail.com>
- Date: Wed, 14 Jul 2010 22:05:37 +0900
- To: MasaFuji <masa@fuji.email.ne.jp>
- Cc: Ishii Koji <kojiishi@gluesoft.co.jp>, "MURATA Makoto (FAMILY Given)" <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, public-html-ig-jp@w3.org
藤井さん、 私はかつてPC-98上で動作する、写研電算写植用のアプリの開発をしていました。 開発したソフトウェアの中には、縦組みにも対応したWYSIWYGページレイアウトシステム もあります。要するに業務用の組版編集システムです。 >それと組版を余り知らない人には、文字を縦方向に組んでいけば縦組になるような錯覚を持たれるのが困るのです。 >縦組の文化は横のものを縦にすれば良いだけではないものを持っていると感じています。 >その辺は実際の現場で作業したことがないので、門前の小僧的理解ですが。 無論、細部を見ていけば、かっこが回転したり、ルビ文字の位置やベースラインが 変わったり、縦中横などの独特の表現が好まれたり、と多数の違いがあることは 言うまでもありません。 しかし、開発者としての経験で申し上げれば、日本語(またはCJK)組版における、 横組みと縦組みの違いは、結局、本質的には、使用する座標系の違い でしかない、というのが実感です。 現在、ウェブブラウザでの縦組み表示の実装状況は、芳しくありませんが、 この状況を打破するためには、まず我々日本人自身が、縦組みと それに付随する問題について、正確に理解し、次に明確に説明していく 必要が、あるのではないか、そんな風な感想を持ちましたね。 thoton global computing 秋元
Received on Wednesday, 14 July 2010 13:06:10 UTC