- From: MasaFuji <masa@fuji.email.ne.jp>
- Date: Sat, 10 Jul 2010 10:14:08 +0900
- To: "MURAKAMI Shinyu" <murakami@antenna.co.jp>, "Ishii Koji" <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Cc: <public-html-ig-jp@w3.org>
初めまして。藤島 雅宏です。宜しくお願いします。
組版の議論をするほどいわゆる現場仕事をしていません。しかしながら、関連するシステムや装置作り、組版ルールなどに携わってきた関係から、目下ページ組版に付いてのXSL-FOやCSSを勉強しています。
縦組・横組みの件、未だこれまでの議論をフォローし切れていないのですが、時々気になるのが、いわゆる綴じの方向です。通常は横とじで、横組みは左綴じで、縦組は右綴じですが、中には天綴じのものがあります。文字組版の指定には直接関係しないかも知れませんが、余白の取り方や見開きページで、ページ跨りの図版や表など扱いに何かややこしい事になりやしないかと。全くの思いつきなんですが。
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藤島 雅宏
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From: "MURAKAMI Shinyu" <murakami@antenna.co.jp>
To: "Ishii Koji" <kojiishi@gluesoft.co.jp>
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Sent: Saturday, July 10, 2010 2:34 AM
Subject: Re: CSS の left/right/top/bottom と縦書きの関係について
> Ishii Koji <kojiishi@gluesoft.co.jp> wrote on 2010/07/07 14:49:11
>> 村上さん、ありがとうございます。英語MLで「あってもいいかな」レベルまで来たのに、日本で賛成が0だったので、ちょっとめげていたところで、非常に心強いです。
>>
>> 実装者にとっては慣れ親しんだ方法ですので、実例は多いと思います。また、text-align:leftの「left」とmargin-leftの「left」が同じ方向を指すので、わかりやすいと思う人は一定数はいると思っています。
>>
>> もちろん逆の方もいらっしゃるので、あくまでモード切替ではありますが、複数の正解があって、人によって支持する解が違う場合には、オプションとする、というのは、正しい方向性だと思っています。
>
> 賛成です。
> 英語ML www-style に書きました:
> http://lists.w3.org/Archives/Public/www-style/2010Jul/0127.html
> (以下その主な内容)
>
> 石井さんの 'directional-mode' の提案を受け入れたい。
>
> Name: directional-mode
> Value: physical | logical
> Initial: physical
> Applies to: all elements
> Inherited: yes
>
> 'directional-mode: logical' が指定されたときは方向を示す語
> left/right/top/bottom/width/height を次のように論理的に解釈:
>
> left = start (インライン方向での先頭側)
> right = end (startの反対側)
> top = before (ブロック方向での先頭側)
> bottom = after (beforeの反対側)
> width = logical-width (インライン方向の寸法)
> height = logical-height (ブロック方向の寸法)
>
>
> (方向のキーワードが左横書き以外で標準的な意味と違ってきておかしくないか
> という意見に対して)
>
> すでにそういう例がある。Unicode標準仕様では文字の名前に
> LEFT PARENTHESIS のようなものがある。この LEFT 文字はRTLにおいては
> 右側になるし、縦書きでは上側になる。Unicodeの文字の名前の LEFT というの
> は論理的な方向であって物理的ではない。
> なぜCSS標準でそれができない?
>
> 論理方向モードは縦書きの電子書籍ビューアにとって重要。
> 現在いくつかのEPUBビューアはコンテンツ(XHTML+CSS2)を縦書きで
> 表示することができてその場合 'margin-left' は上マージンとして
> 扱われる。
>
> そのような実装の例:
> http://blog.print.cssj.jp/?itemid=212
> ドキュメント
> http://blog.print.cssj.jp/?itemid=197
> (「縦書きのスタイル」のところが参考になる)
>
> これは典型的な縦書き対応のEPUBあるいはHTML+CSSの実装である。
> 私はこれが将来のCSS3 Text Layout標準と互換性があるべきだと信じる。
> そうでないと、CSSの縦書きの標準化は失敗するだろう。
> だから 'directional-mode: logical' のしくみをCSS3 Text Layout
> で定義する必要がある。
>
> 典型的な縦書きスタイルシートは次のようなものになるだろう:
>
> :root {
> block-flow: rl;
> directional-mode: logical;
> }
> img { /* 画像の width と height は物理方向で */
> directional-mode: physical;
> }
> ...
>
> これは縦書きの電子書籍ビューアのデフォルトスタイルシートになりえる。
>
> (以上、www-style に書いたことでした)
>
> --
> 村上 真雄 (MURAKAMI Shinyu)
> http://twitter.com/MurakamiShinyu
> Antenna House Formatter:
> http://www.antenna.co.jp/AHF/
> http://www.antennahouse.com
>
>
>
Received on Sunday, 11 July 2010 12:59:58 UTC