- From: Miwako Ichijo <usa132006@gmail.com>
- Date: Wed, 22 Dec 2010 12:22:56 +0900
- To: Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Cc: Masayuki Nakano <masayuki@d-toybox.com>, "public-html-ig-jp@w3.org" <public-html-ig-jp@w3.org>
石井さん、中野さん、皆様 お疲れ様です。一條です。 確認が遅れましたが、ご連絡いただいた部分に関しての返信をお送りします。今更ながらですみません。 2本目の ------ 以降は 12/19以降の投稿分を読んでの感想です。 ------------------- > 石井さん >>私が理解した形をまとめると、line-stacking-rubyについて のリスト、まとめありがとうございます。 2通目の投稿時点での頭の整理はその通りです。 Web制作上での頭の整理は今も変わらずです。 > 中野さん line-height周りの解説ありがとうございます。 再整理ができました。 ---------- ******************************************** ■ 制作者のスタイルが書き換えられるケースとユーザーのレベル(一事例) CMSを導入+タグ入力が可能な場合、表示されているHTMLの一部だけ、制作者の意思を離れたスタイルが入る場合があります。 1) ユーザーが書くブログエントリでタグ入力 2) ユーザーが他で書いたブログエントリを、ブラウザ上でコピーして貼り付け → この場合、ユーザーは少しはスタイルの知識がある場合もあれば、全く知識がない場合もあります。 1)では、自力でタグ入力する場合は知識ありですが、ソース表示→コピーの場合は知識は不要です。 2)の場合、ブラウザ上でコピーした内容にタグが含まれている(クリップボード内ですね)ことがあり、それを入力欄に貼り付けたら、入力欄上はテキストだけが見えるにも係わらず、登録内容にはタグが含まれていて、実際の表示では影響を受けることになります。 1)、2)ではWebアプリにWYSIWYG系のエディタを使った入力です。 3) 業務アプリとしてメインコンテンツ部分の手入力を許可している場合 → こちらは、内部にいるユーザーとも言えます。 内部にいるということで入力内容に制限を設けずにいると、ちょっとした知識がある方がスタイルを入力されます。 しかし、制作者のスタイルへの上書き、兼ね合いで、本人の狙い通りにならないデザインになることがあります。 以上、1)〜3)の場合、ユーザーがたくさんのスタイルの知識を持っていることはほとんどないです。また、この入力時点で”制作者側のスタイルが影響している”ことを明確に意識している方は少ない気がします。(さすがにインタビューしたことはないので、断定は避けておきます。) ■ 一事例で上げた場合に「auto」(もしくは「exclude-ruby-auto」というほうがいい?)の出番はあるか? こういうケースでrubyを使うユーザーがそんなにいるか? という疑問は大いにありますが、 ・exclude-rubyを使いたい制作者が作ったテンプレート ・タグ入力可能なインターフェースを通してユーザーがコンテンツを作る という状況が発生しえると考えると、 制作者が”exclude-rubyを使いたいケースを改良するもの”があるのは、 制作者にとっても、何かしらの入力をするユーザーにとっても利便性はあがるものかと思います。(お互いに、表示トラブル発生が少なく出来るのでは?) (この対応でブラウザ表示パフォーマンスが低下する、といわれると強く欲しいとは言えないのですが) #そうえいば、コピー元にrubyがあると、自力入力でなくても入力される可能性がありますね。 1)、2)のケースでは。コピーがいいか、悪いかは別として。 ※なお、最初の投稿、2通目の投稿で私がexclude-rubyは使わないかも・・・というのは、一事例で上げた1)〜3)のような実体験が念頭にあったためです。 ******* ■ exclude-rubyを使いたい制作者について 私自身は今の段階では「使う可能性がある」制作者です。 今までの投稿と矛盾すると思われるかもしれませんが、 ・ ブラウザで見ている内容をprintメディアで、それらしい印刷物風にデザインする企画 (例えば、自社コンテンツでも、ユーザーが作ったコンテンツでも) ・ Web連携で電子書籍・新聞を制作する企画(ブラウザで見ているソースをそのまま転用できないか企画) というようなことは、今後、十分に考えられるので、それぞれのメディアで使い分けたいと考えています。 同じ技術が使われることによって、Web上のものに限らず、電子書籍(印刷すれば紙の書籍ですね)が制作できることが可能になってきました。それに合わせて自分が関与する企画の幅も変わってくると想像しています。 今回のプロパティに関しては、ブラウザで見る場合はブラウザの特徴を、ちがう媒体でみる場合にはその媒体の特徴を活かしたデザインを作るには、いいプロパティではと考えています。 *********** 以上、一事例提出とそれにまつわる感想レベルの投稿です。 他の制作者さんの事例、感想、私も是非知りたいです。 2010年12月19日23:41 Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>: > 中野さん、真摯なご対応、心から感謝いたします。 > > 中野さんのおっしゃる通り、ユーザースタイルシートはGUIやツールの補助により、ある程度簡易に利用できる想定が可能です。 > > その場合でも、「重なるまではexclude-ruby、重なったらinclude-ruby」という切替は、今のところ他に実現方法が私には見つかっていません。中野さんのおっしゃるように「少しでも製作者の値から変更するなら、常にinclude-ruby」なら可能ですが、それは本来の目標とは、ユーザー体験上大分違うものになってしまいますよね。 > > おそらく中野さんと私で目標としていることに大きく差はないんだと思います。中野さんのおっしゃっている >>ユーザスタイルシートの作者をケアするためには、上書 >>きしやすい仕様、というのを考えれば十分ではないでしょうか(それも難しいん >>ですが)。 > まさにこれが目指すところで、exclude-rubyを使いたい製作者にとって、font-sizeやline-heightが上書きされた場合に重なってしまう現在の仕様は使いづらいので改良したい、ということだと私は理解しています。この提案は、include-rubyを使いたいケースを改良するものではなく、exclude-rubyを使いたいケースを改良するもの、とお考えいただいても構いません。名前を「exclude-ruby-auto」などとした方がご理解いただきやすかったかもしれないと少し反省しています。Exclude-rubyの実装が存在しない今日現在で「exclude-rubyを使いたい製作者」を想定するのも、これまた中野さんのおっしゃるように難しい話ではありますが、CSS Rubyが一度はCRになったこと、および昨今の調査により、相応数実在するとの感触を得ています。 > > 提案が具体的なプロパティで始まってしまったので誤解を招いたかもしれない点はお詫びしますが、私はこの「重なるまではexclude-ruby、重なったらinclude-ruby」という挙動さえ実現できるのであれば、その具体的手法についてはいずれでも構わないと思っています。 > > 実際に旧案の「150%切替」もそれを実現するための手法案として出てきたものですが、副作用があること、実際の重なり判定が > http://lists.w3.org/Archives/Public/www-style/2010Dec/0225.html > で示されたような方法であればそれほど技術的に難しくないことなどを別の方からご指摘いただき、ご提案手法を途中で変更したことからも、そのことはご理解いただけると思います。 > > 目標を達成できるような、これよりもさらに良い案があるのであれば、ぜひお聞かせいただけると幸いです。 > > -- ---------------------------------------------------- Miwako Ichijo(usa132006@gmail.com)
Received on Wednesday, 22 December 2010 03:23:29 UTC