- From: Shiozawa, Hajime <hajime.shiozawa@gmail.com>
- Date: Thu, 16 Dec 2010 22:20:12 +0900
- To: Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Cc: "public-html-ig-jp@w3.org" <public-html-ig-jp@w3.org>
塩澤です。 >・日本語を読みやすく作りたいなら、特にルビを入れるのであれば、最低でもline-height:1.5以上を使うのは著者の責任 >・ルビが入るだけの行間が空いているのであれば、行送りを一定に揃えるのがW3C/ブラウザーの責任 >と分けた方がすっきりするのではないでしょうか。 この分離についてはすごく納得できました。 ページ製作者とW3C/ブラウザの責任の分離は大事ですね。 確かに、Web でルビがなかなか使われていない現状を考えると、私が提案した方式では挙動が一気に変わってしまうので、製作者側の混乱を招いてしまう可能性が高いですね。 それでも個人的には自動的に行間が調整されるとありがたいと感じています。 あくまで個人的にはなので気にしないでください。:-) >なお、日本語は、ルビに限らず、行の送りを一定にすることにこだわりが強いため、これに対する根本解決案がいくつか提案されています。 >一つ目が90年代にMSが提案したdocument gridあるはline gridと呼ばれるもの、もうひとつがCSS line boxで提案されているline-stacking-strategyで「行の送りを一定にする」モデルをCSSでサポートしましょう、という案です。 >塩澤さんがおっしゃられている問題の根本解決は、このいずれかになると思っています。 >どちらの仕様ももう数年更新がないまま止まっていますので、来年のどこかで再スタートさせられれば、というのが私の希望的観測で、そのための予備調査を丁度始めようとしているところです。 ご説明ありがとうございます。 行送りに関する仕様が進んでいくと、日本語組版が一気に充実しますね! ブラウザの行レイアウトに関する実装は非常に複雑で、そう簡単には取り組めないので、Webkit の David さんが興味をもってくれていることは非常に嬉しいです。 丁寧な返信ありがとうございました。 塩澤 -- # 青山学院大学大学院 # 理工学研究科 知能情報コース # 塩澤 元 (Shiozawa, Hajime) # mail: hajime.shiozawa@gmail.com
Received on Thursday, 16 December 2010 13:22:56 UTC