Re: ルビと行間についてご意見ください

石井さん、

はじめまして、
山本宗宏@Project Vine です。

現在、普段は都内某所で TeX の編プロに務めています。
プライベートでは、Vine Linux の諸々に携わっております。

2010年12月9日0:49 Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>:
> この案について、例えば
> * line-heightで切り替える、というのは妥当かどうか。
> * 150%という数字は妥当かどうか。ルビ付きの文章は普通150%なんて狭い行間は使いません、ということでしたら、より大きい数字にすれば重なるリスクを減らせます。
> といった点が特に気になっていますが、それ以外でもどんなことでもいいので、ご質問、ご意見、お気づきになられたことがありましたら、フィードバックいただけると助かります。

いくつか実際の組版例を出します。
横組
1 段組:B5判 13Q 42字詰 31行 26H -> 200%
1 段組:A5判 13Q 34字詰 27行 25H -> 192%
1 段組:A5判 12Q 36字詰 28行 24H -> 200%
1 段組:B6判 13Q 29字詰 23行 25H -> 192%
2 段組:B5判 13Q 21字詰 43行 22H -> 169%
2 段組:B5判 12Q 23字詰 48行 18H -> 150%
Q: 級数、H: 歯

上記の参考例からしますと、判型に依らずに、
1 段組の組版指定の line-height はだいたい 190〜200%で、
2 段組のそれは、だいたい 150〜170% という感じです。
もちろん、出版社によって色々と組版指定の特色が違います。
この例は、あくまでも紙面での体裁であって、
実際にデジタル端末で紙面の体裁をそのまま再現したところで、
読みやすいのかどうかはまた別問題と思います。
しかしながら、私は本提案の「150%」という数字が妥当だと思っています。

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山本 宗宏 Munehiro "munepi" Yamamoto <munepi@vinelinux.org>
GPG Key ID: 0xC24B55FD
GPG Key Fingerprint: 61EC 85A8 5F34 5E35 91E8  8AD0 1D28 D5DE C24B 55FD

Received on Thursday, 9 December 2010 07:20:30 UTC