- From: Futomi Hatano <info@html5.jp>
- Date: Sun, 06 Dec 2009 08:56:39 +0900
- To: Kotaro Kokubo <kotaro@hemiolia.com>
- Cc: public-html-ig-jp <public-html-ig-jp@w3.org>
羽田野です。 小久保さんのインタフェースに対する考え方は、とても勉強になりました。 ありがとうございます。 さて、inputomode属性のようなIME切替機能をHTML5仕様に盛り込むべきかど うかについてですが、私は検討の余地はあると考えています。 On Fri, 4 Dec 2009 03:46:37 +0900 Kotaro Kokubo <kotaro@hemiolia.com> wrote: > 1. ユーザーが認識している入力モードとの齟齬 確かに、通常のパソコン上で、IMEのON/OFFを勝手に制御されてしまうと、 ユーザー認識との齟齬が発生すると思います。 ただ、環境によっては、そうとも言い切れません。 例えば、公共の場に置いてあるようなタッチスクリーンのような端末を考え てみてください。 そして、何かしらの文字入力をユーザーに求める場合に、簡単なソフトウェ ア・キーボードが表示されるとします。 その場合、自動的に入力モードが切り替わった使いやすくなるはずです。 ハードウェア・キーボードがない端末(たとえばゲーム機など)は、すべて これに該当するでしょう。 このように、HTML5仕様というのは、パソコンだけを対象としているわけでは ありませんので、あらゆるデバイスを想定して、必要なシーンが本当にない かどうかを検討しなければいけないと考えています。 パソコンにおいても、回避策はいろいろ考えることができます。 例えば、ユーザーが入力モード切り替えを受け入れるかどうかを設定できる ようにするという要件を、UA側の要件にいれるというのはどうでしょう。 すでに、そういった手法を採用した機能は、HTML5仕様にもいくつか見受けら れます。 実は、私は日本語入力に関して、入力制約とバリデーションという2つの機能 を分けて検討するべきと考えています。 まず一つ目の入力制約とは、IMEのモードを切り替えてしまう機能です。 IMEのON/OFFというよりかは、カナ、ひらがな、全角アルファベット、半角 数字といった文字種の切り替えです。パソコンだけでなく、モバイル端末など の他のUAも含めて、汎用的な文字種を規定して、それをUA側で制御します。 IMEがOFFのときに、IMEを起動させてしまうのかどうかについても検討なけれ ばいけません。 二つ目のバリデーションとは、フォーム・サブミット時にチェックする機能です。 input要素のpattern属性に近い機能ですが、日本語を制約するのは、不可能 ではないのかもしれませんが、難しい気がします。 これを、もう少し日本語の文字種をうまく区別できるような手法がないかを 検討していきたいですね。 私は、これらの2つを規定したら、どちらも同時に使ったり、一方だけを使う というケースがが想定できると考えています。 小久保さんのご指摘のUIの問題は、HTML5仕様に機能を入れるべきかどうか、 ではなく、ウェブ制作者がそれをどこで使うべきか、を示唆するものと感じ ました。 しかし、小久保さんのご指摘されたUIにおける懸念は、IME切替機能を検討す るうえでは、非常に重要なポイントになることは間違いありません。 その懸念をうまく回避できる要件を検討していきたいですね。 -- Futomi Hatano http://www.html5.jp/ http://www.futomi.com/ http://twitter.com/futomi
Received on Saturday, 5 December 2009 23:57:19 UTC