RE: 二重ルビについて (was RE: 両側ルビの実例をご存知の方にお願い (was RE: HTML5 and ruby

どちらが正しい、と言うことはないと思いますよ。組織にもよるんでしょうが、私が前にいた会社では、要件や仕様を作る人は二人います。マーケットを見て要件を考える人と、実際に作りこむ助けまでをする人。人を分けるかどうかは別にして、役割としては両方必要です。

村田さんが前者でありたいと思われるのであれば、この議論に参加しなくて大丈夫です。私は後者であり続けたいと思っていますし、今回のルビの議論は主に後者のためです。MLで協力を広く呼びかけたりはしますが、前者である方々が協力できない、とおっしゃられるのは尤もだと思いますので、それでだいじょうぶです。


From: eb2mmrt@gmail.com [mailto:eb2mmrt@gmail.com] On Behalf Of MURATA Makoto
Sent: Monday, February 13, 2012 4:16 PM
To: public-html-ig-jp@w3.org
Subject: Re: 二重ルビについて (was RE: 両側ルビの実例をご存知の方にお願い (was RE: HTML5 and ruby



そういう意味で、木田さんのおっしゃられる「それは今やらなければいけないことか」という疑問に対しては、木田さんに合意です。でもDevが聞いてきていて、その答えによって現在の単純なルビの実装が変わるかもしれない、ということであれば、マーケット要件的なプライオリティは別にして、仕様策定の優先度を変えなければいけないと思っています。

なるほど。ここまではっきり書いてもらって、やっと石井さんの考え方が分かってきました。

私は、実装なんかあとで直せばいいとだいたい思っていますし、実装者の質問に
すべて答えられないのは仕方がないと思っています。そして、蓄積されたデータ、
ユーザ要求のほうが、実装者の都合より大事だと思っています。

なので、村田さんのおっしゃる理由のうち
> 1)難しすぎる
> 2)より一般化したアノテーションとして扱うべきである
> 3)基本版面の設計をする作り手から取り上げる(リフロー)のに、
   満足できるレイアウトを要求しても無理ではないか。逆に言えば、
   両側ルビまで欲しいという人はリフローに満足できるのか。
1はDevからの要望によって考えていますので、私にとっては理由になりません。3もCSSの話なので、セマンティクスとは別の話だと思っています。

1が理由になると木田さんは明らかに思っていますね(そして木田さんも実装者)。
 私も、1はある程度の理由に十分なると思っています。

3については、ルビという特殊レイアウトだけがあのHTMLルビを正当化する根拠
だと私は理解していますので、十分な根拠に私にはなります。しかし、結局
これは2に戻ってきますね。

2は「セマンティクスとしてやるべきでない」というお話なので、これが強いと困るんですけどね。私としては、これもNARUSEさんのおっしゃる通り、「21世紀版 少年少女文学館 シリーズ」のような例は特殊であり、これはアノテーションでもいいと思いますが、一般的なふりがなやルビは、一般的なアノテーションとは別扱いするに十分な差分と理由を持っていると私は思っています。

どこで線を引くかは多分に主観的な話なので、誰もが納得する結論が
2について出ることはなさそうです。私は、 単純ルビ以上のことを
HTMLルビでやるべきではない理由として2だけでも十分だと思って
います。

村田

Received on Monday, 13 February 2012 08:43:39 UTC