和字間隔の処理

みなさま

 小林 敏 です.

“和字間隔の処理”を書いてみました.ご検討ください.GitHubにも掲載しておきました.

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## 6.9 和字間隔の処理

和字間隔(U+3000)の使用として,次のような例がある.
- 文末の疑問符(?,U+FF1F),感嘆符(!,U+FF01)の後ろの全幅のアキを確保するため
 例:できようか? できれば……
- 分かち組での区切り文字として
 例:カムパネルラが 手を あげました。
- 見出しや表番号の後ろのテキストとのアキを確保するため
 例:この点は“第5章 原稿聖整理”で解説している.

注記
疑問符や感嘆符の後ろのアキ
次の例のように,文中で疑問符や感嘆符を使用する場合は,疑問符や感嘆符の後ろには和字間隔を入れない.
 例:つらい?勉強として

この文中での和字間隔が行頭または行末に来た場合に,特別な処理が必要があるので解説しておく.なお,和字間隔が括弧類等と連続する場合の処理も必要になるが,これは“〓〓”で解説してある.

### 6.9.1 行頭にきた場合

文字を配置していき,たまたま和字間隔が行頭に来た場合は,和字間隔は削除する.

和字間隔は削除しないと,特に疑問符や感嘆符は文末につくものであり,前行末で改行されたと誤解されるおそれがあるからである.たしかに和字間隔は,表示されるものではないが,空白そのものが区切りとしての役割を果たしているので,削除しない方がよいのであるが,それよりは改行されたと誤解される弊害を優先させる処理である.

注記
行頭の配置禁止することで,行頭の和字間隔を避ける方法
行頭の和字間隔を禁止する,つまる和字間隔とその前に配置する文字との間で,2行にわたる分割を禁止することで,行頭の和字間隔を避けることがきる.これは不必要な行の調整処理を行うことであり,避けたい方法である.

### 6.9.2 行末にきた場合

行頭行末そろえ(ジャスティファ)を選んだ場合,文字を配置していき,たまたま和字間隔が行末に来たときは,次の2つの処理方法がある.
- 行末のそのまま配置する.
- 空白は削除し,空白の前の文字を20字目に配置するか,または行の調整処理が可能で,該当する行の字間を詰めることが可能な場合は,和字間隔の次の文字を行末に配置する.
後者は英語における語間(スペース)の行末処理と同じであるが,前者の処理は異なる方法である.前者の処理は和字間隔の役割を重視した方法であり,従来は,この方法が採用されていた.

Received on Wednesday, 11 March 2026 05:00:29 UTC