- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Sat, 12 Jul 2025 05:50:35 +0000
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, Yasuo Kida <kida@mac.com>, 津田 昭 / Akira Tsuda <Akira.Tsuda@monotype.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- CC: 浦山毅 <urara2116@gmail.com>
もう少しコメントします。 > それにしてもラテン文字とアラビア数字の全角文字は,活字組版で作られ,それが写真植字でも使われたので,今日まで残っているのでしょう.デジタルなのだから,1つの文字コードのラテン文字とアラビア数字について,その処理方法で選択して,目的の表示形式にできるようにすればいいのに,とも思うが,まあ,ラテン文字とアラビア数字の全角文字は,それなりに使い勝手のよい局面もあるので,現状は,2種類の文字を使い分けていくしかないのでしょう. はい。そのように考えます。 ただし、私の考えは、むしろ全角の欧文は和文組版に特殊なグリフだと考えるのがよいというものです。なぜなら、それらは和文中で一文字だけで記号的に用いられる場合に最適で、他の全角の文字の字幅とも整合します。そもそも欧文はプロポーショナルであって、表組以外の本文中ではアラビア数字もプロポーショナルのものを使ったり、マニュアルでスペーシングをして用います。また縦組みでは、プロポーショナルの欧文の場合は、そもそもネオンサインや看板や稀な背表紙でしか使われる場合はなく、全角の数字も和文中の一桁の数字以外に使っても効果的な結果は得られません。そのような全角グリフを複数文字・複数桁で用いることは、紙面のスペーシングと濃度分布を不均等にするだけです。 つまり、全角欧文や全角数字の文字/グリフは、和文の特殊用途でしか使えない文字/グリフと考えるべきで、それらを純粋な欧文やアラビア数字と同じ分類で捉えることには無理があると考えます。 山本
Received on Saturday, 12 July 2025 05:50:41 UTC