- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Mon, 8 Jul 2024 19:25:28 +0900
- To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>
- Cc: Toshi Kobayashi <binn@k.email.ne.jp>, public-i18n-japanese@w3.org
- Message-Id: <B3217EE7-022E-4289-B391-DF69ACE83095@mac.com>
Natさん、 ありがとうございます。複数のフォントを混植する場合に、それぞれをどうアラインするかは大きな問題ですね。これはぜひ別に節をきちんと取って説明しましょう。 木田 > 2024/07/08 13:29、Nat McCully <nmccully@adobe.com>のメール: > > > 敏 先生 > > ところで,一般的な話として,和文文字の原点は,ベースラインの字詰め方向の先端(仮想ボディのベースライン位置で,仮想ボディの字詰め方向の先端)と考えてよいですか.また,縦組と横組で異なりますか. > > 原点は欧文文字のベースラインに設定することが一般です。なので和文組版との関係はフォントごとに違うのです。縦組の場合は正立で文字を置く場合は、仮想ボディの中央になり、横転文字は横書きと同じです。 > > さらに,仮想ボディの天地・左右の中心(縦組・横組を考えないですむ)や,字詰め方向の先端で行送り方向の天地中央(縦組では左右中央)といった原点のものはあるのでしょうか. > > フォントの原点を決めるのはフォントデザインソフトです。デザインスペース(=仮想ボディ)のY座標をどこに置くかによります。 > > —Nat > From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp> > Sent: Saturday, July 6, 2024 6:42:19 PM > To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>; 木田泰夫 <kida@mac.com> > Cc: public-i18n-japanese@w3.org <public-i18n-japanese@w3.org> > Subject: Re: 3章と4章(ルビ)のドラフト > > EXTERNAL: Use caution when clicking on links or opening attachments. > > > Nat McCully 様 > みなさま > > 小林 敏 です. > > コメント,ありがとうございます. > > “仮想ボディと配置の原点の相対関係はフォントによって違う”ことは,そうだろうと思っています.同一フォント(同じ原点)の場合は,それほど問題はないと思いますが,ただ,行頭や行末,異なったサイズの文字の配置,原点位置が異なるフォントの配置や,領域(ワク)とのアキなどで問題を起こすことが考えられます(こうした問題があるので,仮想ボディ又は文字の外枠という概念は説明のうえで便利だと思います). > > ところで,一般的な話として,和文文字の原点は,ベースラインの字詰め方向の先端(仮想ボディのベースライン位置で,仮想ボディの字詰め方向の先端)と考えてよいですか.また,縦組と横組で異なりますか. > > さらに,仮想ボディの天地・左右の中心(縦組・横組を考えないですむ)や,字詰め方向の先端で行送り方向の天地中央(縦組では左右中央)といった原点のものはあるのでしょうか. > > Nat McCully さんwrote > > >仮想ボディと配置の原点の相対関係はフォントによって違う場合があるので、各フォントの仮想ボディを意識して行の高さと余白を定義します。文字送りのことだけではないです。文字は原点で配置していくけれど、限定が決まった位置になっていなくて、日本語組版の基礎との関係は曖昧なので仮想ボディがすごく重要です。 > > > >—Nat >
Received on Monday, 8 July 2024 10:25:48 UTC