木田さま、
小林龍生です。
ちょっと表現が短絡的でしたが。
そもそも、常用漢字表は、符合位置を持たない例示字形の一覧表(音訓表付)。
JIS X 0213は情報交換用符号化文字集合。
ぼくの論点は、JIS X
0213:2012は、常用漢字表の文字(字体)と一対一に対応する符合位置を持ち、常用漢字表の全てを符号化して交換できる、といったところでしょうか。
2024年6月19日(水) 8:52 木田泰夫 <kida@mac.com>:
>
> ただ,“常用漢字表をJIS X 0213の《きれいな》サブセットと見做しえる”かといえば,少し疑問があるよ,ということです.
>
> これ、逆でね。JIS X 0213は、常用漢字表の(美しいとは言い難いかもしれないが)スーパーセットです。
>
>
> 両方同じことを言っているように読めます。
>
>
> さて、字と字体の規範である常用漢字表と、符号化文字集合のJIS X 0213を比べるのはそもそも無理がありませんか?
>
> 例えば、人名に稀に使われる字形があったとします。稀でも包摂範囲内なら、その字はJIS X
> 0213に含まれていてコレコレのコードポイントです、と言えるでしょう。しかし常用漢字表に沿っているとは言えませんよね。
>
> JIS X 0213:2004の持つ包摂の範囲よりも、もっと狭く、常用漢字表は字体を規定している。字体から見ると、JIS X
> 0213:2004は常用漢字表のスーパーセットのように見えるかもしれません。もちろん、両方を文字集合と見なしても、JIS X
> 0213:2004は常用漢字表のスーパーセットです。そのように見なすことは可能ではありますが、そもそも性質と目的の異なる二つのものを比べているように思えます。JIS
> X 0213:2004は、常用漢字表を表現できる、とは言えると思います。
>
> ややこしさは、JIS X
> 0213:2004の例示字形が単に例示ではなく、字体の規範であるかのような扱いを求められる、される、ことがあるということから来るように思います。JIS
> X 0213:2004の例示字形が規範なら、JIS X
> 0213:2004と常用漢字表を横に置いて比べる議論ができるでしょう。が、実際にはそうではありませんよね?
>
> 木田
>
>