- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 17 Nov 2023 08:32:16 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 みなさま 小林 敏 です. コーテーションマークの文字クラスですが,議論がいろいろありそうなのでMLにしました.願望(私の)と現状を組み合せて,考えるしかないのかなとも思っています.よくわからない事項もあるが,とりあえずの出発点として,以下,案を記しておきます.ここでいうB,A,Bp,Apは,“Unicodeに拡張した字間プロパティの設計”(https://github.com/w3c/jlreq/blob/gh-pages/docs/spacing_property/spacing_property.md)で使用している用語です.(ついでに,このドキュメントは,“w3c/jlreq”に掲載されているが,“w3c/jlreq-d”に移動した方がよくないか?) 以下が提案の案 次のコーテーションマークの文字クラスは,和文の文脈の場合はBまたはAとし,欧文の文脈の場合はBpまたはApとする. U+2018 ‘ LEFT SINGLE QUOTATION MARK U+2019 ’ RIGHT SINGLE QUOTATION MARK U+201C “ LEFT DOUBLE QUOTATION MARK U+201D ” RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK ただし,次の例は,ラテン文字列を含んでいるが,和文の文脈とする. 例:行間は“line gap”と… 注 “行間(line gap)は…”のパーレンと同様に,ここに使用されている括弧類は和文の文脈であり,括弧の内側のみを欧文の文脈とする. ただし,フォントによっては,BpまたはApとしてしか処理できない例や,BまたはAとするときには,特別な処理を必要とする場合があるので,注意が必要である. 注 フォントにより,コーテーションマークの扱いは,次のようなケースがある. a BpまたはApの字形しか準備していない. b BまたはAの字形しか準備していない. ←この例はないか? c BまたはA,およびBpまたはApの両方の字形を準備しているが,和文の文脈のデフォルトで表示される字形はBpまたはApとなる.和文の文脈でBまたはAを使用する場合は,異体字選択(IVS)で全角字形を選ぶなどの方法をとらないとBまたはAの字形にならない. ←ヒラギノの例 d BまたはA,およびBpまたはApの両方の字形を準備しているが,和文の文脈の場合のデフォルトで表示される字形はBまたはAとなる.欧文の文脈でBpまたはApを使用する場合は,ラテン文字のみのフォントを選ぶ,あるいは別の特別の処理をしないとBpまたはApにならない. ←具体的なフォント名を忘れたが,だいぶ苦労したことだけ覚えている e BまたはAの字形およびBpまたはApの両方の字形を準備しており,和文の文脈の字形を指定するとBまたはAの字形となり,欧文の文脈の指定をするとBpまたはApの字形となる. ←WordでMS明朝を使用する場合は,こうなったと思う
Received on Thursday, 16 November 2023 23:34:07 UTC