- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Thu, 19 Oct 2023 21:01:28 +0900
- To: 下農 <atsushi@w3.org>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
> すみません、細かすぎる実装上の観点のつっこみな感はあるんですが、 そうなんです。私もそちらに突っ込みすぎていました。文字を特定するなど、実装仕様の領域に入りすぎてしまっていたかな、と。 jlreq は組版の仕様であって、実装仕様ではありません。ので、具体的にどう実装するかは実装依存として残しておけば良いのです。ただ、実装可能な仕様にする必要はあるので、ある程度実装をどうでき得るかを考えておく必要はありますけれど。 > ・「等幅でない」というのにはプロポーショナルではあるけれどすべてのグリフが等幅になっているような状況は含まれます? これは意味がわかりませんでした。全てのグリフが同じ幅ならそれは by definition プロポーショナルとは言わないのでは。 私が認識しているフォントの類型は: a. 漢字も仮名も同じ統一された大きさの正方形:大部分の日本語フォント b. 漢字も仮名も同じ統一された大きさの長方形:新聞明朝、UD 新ゴ コンデンス c. 漢字と仮名がそれぞれ統一された大きさの正方形や長方形だが、漢字と仮名で大きさが異なる:AXIS Condenced d. 漢字は統一された大きさの正方形や長方形。仮名はプロポーショナル:MS P 明朝・ゴシックや P 付きの TrueType e. 漢字もプロポーショナル:かずらき また、jlreq-d 上では「フォント」とは、単一の名前のついたフォントだけではなく、CSSの@font-faceで定義されたもの、OS が同様に構成するもの、InDesign上で定義できるもの、なども含めパラグラフに統一的に適用されるものを「フォント」と考えれば良いかと。 木田 > 2023/10/19 18:28、Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org>のメール: > > shimonoです > > On 2023/10/19 17:07, 木田泰夫 wrote: >>> こういう言い方が許されるなら,読者に理解してもらえばいいので,それでよいと考えれば,それでいいと思います.ただ,漢字がない場合もあるので,以下ではどうですか. >>> >>> そこで使用している漢字の字幅,又は漢字を使用していない場合は仮名の字幅 >> では、山本さんの言われるように、漢字がプロポーショナルな場合を適用除外として: >> * 漢字が等幅でない場合、または漢字がフォントにない場合は仮名が等幅でない場合、は適用外 > > すみません、細かすぎる実装上の観点のつっこみな感はあるんですが、 > ・「等幅でない」というのにはプロポーショナルではあるけれどすべてのグリフが等幅になっているような状況は含まれます? > ・正方形のボックスでない場合(いわゆるプロポーショナル)に「等幅でない」はどうやって判定しますか? > というのが少し気になりました。 > IFTで、フォントデータの圧縮のために、グリフのデータを計算した結果で描画される領域が付属されているbboxと同じ場合にはbboxのデータはネットワーク上の転送からは省く、というような仕様もあるので、bboxの計算と評価をグリフ全体に被せるような操作はかなりの低コストといえるのかもしれませんが。。。 > > # まぁ、この条件を付ければどの文字を取ってきても「全角」幅は一意に決まるので文字を選ばなくてもいいという利点はありそうですが・・・ > >> * 「全角」を、そこで使用しているフォントの漢字の字幅,又はフォントに漢字のない場合は仮名の字幅として定義する >> * 同様に「行送り方向の文字の幅」を、そこで使用しているフォントの漢字の行送り方向の幅,フォントに漢字のない場合には仮名の行送り方向の幅として定義する >> * ここで「フォント」とは、フォールバックなどを使った複合的なフォント指定のある場合にはその総体を指す > > "ic"の定義をちゃんと把握できてないのですが、漢字と仮名で別フォント取ってくるというような設定の場合は、フォールバックなどを使わなくても、条件がカオス化したりデザイナが混乱しそうですよね(涙 > もちろん、先頭項目の定義からはこの場合だけは単純化されそうですけれども。 > # @font-faceのunicode-rangeとかでやってるのは時々聞く気はします。 > > >> * 派生する単位として、「二分」は「全角」の半分の長さ、「四分」は1/4の長さ(下記) >> 表現をもうちょっと簡潔にできるはずですが、とりあえずこれでいかがでしょう? 「フォント」の解釈を上のように「複合的なフォント指定」も含めて考えると、漢字が存在せず仮名のみがあるという状況は実際は考えにくいかもしれませんね。 > >>> 木田さんの言う,常に理由を説明するということを考えれば,多少は説明した方がいいのではないかな.その理由に,旧全角の文字は正方形以外の文字も使用される組版がWen等でも使用される状況を前提としたみたいな説明です. >> はい、同意です。 >> 木田 >>> 2023/10/19 11:26、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >>> >>> 木田泰夫 様 >>> みなさま >>> >>> 小林 敏 です. >>> >>> 木田泰夫 さんwrote >>> >>>> jlreq-d の新規の読者にとっては変更があったかどうかは重要ではないので、まずは定義を示し、追記として、従来の定義は正方形を前提としていたが、jlreq-dでの定義はその変更であること、を説明する、という扱いではどうでしょう。 >>> >>> 木田さんの言う,常に理由を説明するということを考えれば,多少は説明した方がいいのではないかな.その理由に,旧全角の文字は正方形以外の文字も使用される組版がWen等でも使用される状況を前提としたみたいな説明です. >>> >>> もちろん,木田さんの言う主たる事項をまず示すという方針に従い,その説明は定義の後にします. >>> >>> >>>> もしプロポーショナルな漢字を除外できるなら、jlreq-d としてはそこまで踏み込まず、「そこで使われる漢字の字幅」という記述でもいいかもしれませんね。「そこで使われる」の中に、もし漢字と仮名が別フォントであっても漢字の方を見よ、という意味も含めて。 >>> >>> こういう言い方が許されるなら,読者に理解してもらえばいいので,それでよいと考えれば,それでいいと思います.ただ,漢字がない場合もあるので,以下ではどうですか. >>> >>> そこで使用している漢字の字幅,又は漢字を使用していない場合は仮名の字幅
Received on Thursday, 19 October 2023 12:01:47 UTC