- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sun, 10 Sep 2023 08:14:29 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田 様 みなさま 小林 敏 です. 木田 さんwrote >> - Q: 基本版面の考えがない中、かつマルチフォント、マルチサイズの環境で、 「等幅の整数倍」とは具体的に何の整数倍? Kobayashi Toshi wrote >その段落に設定されているフォントサイズ,または,その段落に与えられているフォントサイズ >*段落の文字サイズの指定方法は各種ありますが,なんらかの値が与えられていると思います. ちょっと補足します. 紙の本の段落途中に入る後注の場合,例えば,本文9ポ×40字で,後注が7ポの場合,以下のような計算を行い,以下のように指定します(字詰め方向のみで,行送り方向の指定は無視).つまり,後注の行長も,そこに使用されている文字サイズの整数倍,計算の結果でた余りは,行頭側にとる. 9ポ×40字=360ポ 360÷7ポ=51字…余り3ポ 字下げは3ポ+7ポ×2=17ポ,または3ポ+7ポ=10ポ *行頭側はそろわないという問題が出るが,行末がそろわないということの方が問題が大きいので,それを優先する.また,注は一般に行頭に番号または記号が入り,2行目以下を1行目より,さらに字下げするので,それほど気にならない. いずれにしても,その段落に設定されている文字サイズの整数倍にする. すると,マルチフォント,マルチサイズでは,字下げを工夫しないといけないが,計算そのものは簡単です. *まあ,デジタルテキストでは,段落途中の後注は使わないと思うが(でも,この形式は,結構,応用が利くというか,いろんなケースに対応できる注の万能型なんで,利用価値はある.)また,紙の本でも,この形式の注は,手作業であればよいが,結構,自動処理で面倒な問題を持っており,活字組版ではよく見掛けたが,最近は多くない.
Received on Saturday, 9 September 2023 23:15:54 UTC