- From: MURATA <eb2mmrt@gmail.com>
- Date: Mon, 20 Feb 2023 16:17:15 +0900
- To: W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-ID: <CALvn5ECKRKFYA79P5XNANjufsS8Ff9OOxLPN_3u6Dg40MoP+Bw@mail.gmail.com>
皆さん、 ブラウザでの縦書きフォームへの対応が進んでいないことは、 すでに指摘されている通りです。しかし、ブラウザに頼ることな くJavascriptで縦書きフォームに対応してしまった実装が現れま した。amp-up.io社のamp-upというオンラインテスト環境です。 縦書き表示される選択候補から選ぶこと(HTMLのselect相当)と 一行以内の縦書き文字列を入力すること(HTMLのinput相当)が 出来ています。長文の入力(HTMLのtextarea相当)はまだ 未実装です。 縦書き・ルビの例題(https://qti.amp-up.io/testrunner/start/16) を見ていただければ感じがつかめます。古文と漢文の テスト問題も入れてあります。漢文用のスタイルシート は、オープンソースのkanbunHTMLにあるものを用いて います。漢文HTMLの作成にも、kanbunHTMLのJavascript を用いています。 このオンラインテスト環境は、1EdTechという団体が制定したQTI3 という仕様に基づいています。QTI3は、HTMLに基づいていますが、 HTMLのフォーム要素を一切使っておらず、独自の宣言的要素を導 入しています。たとえば一行以内の文字列入力は、 qti-text-entry-interaction要素を使います。 QTI3ではCSS Writing Modesを利用できるのですが、それだけでは 不便なので共有CSSスタイルシートを用意し、それを呼び出すため のHTMLクラスを用意しようとしています。これについては、 Vertical Writing Support in QTI 3という文書をご覧ください。 国内のNet Learning社からのプレスリリースにamp-upに ついての情報があります。 URL - プレスリリース <https://www.netlearning.co.jp/press-r/20230220.html> - 縦書き・ルビの例題 <https://qti.amp-up.io/testrunner/start/16> - kanbunHTML <https://github.com/untunt/kanbunHTML> - amp-up.io - QTI3仕様 <https://www.imsglobal.org/spec/qti/v3p0/oview> - Vertical Writing Support in QTI 3 <https://docs.google.com/document/d/1I4Ik9jRgrjyBemUTsFhrlsf_cHxGN5EMNs5gjcQPi8g/edit#heading=h.v966kfbe0x2j> -- 慶應義塾大学政策・メディア研究科特任教授 株式会社ネットラーニング 村田 真
Received on Monday, 20 February 2023 07:18:06 UTC