Re: 機能論的アプローチへのメモ

小林龍生 様

 小林 敏 です.

  小林龍生 さんwrote

>宿題への中間報告。CharGPTは使っていません。
>どうも、過去のXMLとCSSの関係とか、SGMLとXMLとの関係とかの議論が、デジャヴのように蘇ります。

> 文字の列は、(章、節、項などに)階層化され

この階層化の問題は,すこし詳しく書いた方がいいのではないかな.見出しをどう区別するか,どのような比重で考えるかは,見出しの配置法に直接影響してくる.

> 文字の列以外の視覚要素は、図(figure)と表(table)に分けられる。(⇒本当?敏さん)

番号を付ける例で考えると,
図1,表1とするので,この2つでいいのでしょう.

ただし,図は,図と写真に分ける例もあります.なお,表の場合,数字を主にした表と文字を主にした表があります.さらに,図や表にはキャプションという文字列がほぼ付き,また説明の文字や注記等の文字列が付きます.

また,年表や年譜などは,表なのかな.
さらに,化学式や数式は,特に構造式などは,図なのかな文字なのかなあ?

ですので,“分けられる”というよりは,写真や描画した図,罫線といった要素が“含まれる”場合がある,くらいかな.

また,図などは,本文とリンクされることが多いが,必ずしもリンクしないケースもある.たんに雰囲気をだすために図や線を配置するケースもある.

> 本文以外の文字の列は、注釈(annotation)か参照(reference)である。(⇒本当?敏さん)

小林さんのいう“参照”が何か分からないのですが,本文の説明の根拠(出典)を示すということなら,それを本文で説明することも可能だし,注記で示すことも可能になる.

ですから,以下のように言うことはできる(以下を適当に要約してください).

本文以外の文字の列としては,行中では,括弧書きした注記・引用や,漢字の読み方等を示した振り仮名,注や別項を参照させるための番号・記号が入ることがある.さらに,別の段落にして挿入される引用,さらに別の段落にして挿入される注記が入ることがある.

さらに,本文を読んでいくさいのガイドとなる事項が示されるケースがある(本でいえば“柱”).

なかには,本文の文字列として,複数のものが交互に示される例もある(つい最近読んだ本では,閻連科著,桑島道夫訳“四書”(岩波書店,2023.1.27)では,書名どおり4つの書が交互に何回も示されている.本では,4つの書のフォントを変えている).
).また,本文それ自体の流れも,部分的に強調される場合があるので,一様でない.

>また、2次元矩形への配置に当たっては、本文と他の情報要素との結びつきの強度を考慮する必要がある。強い⇔弱い、近い⇔遠い、など。

強度といってもよいが,“どのような関係かを考慮する必要がある”ということかな,その関係の強度があるのかもしれないが,……

> *古典ものや漢文での語句の解釈だけでなく,

鈴木健一著“古典注釈入門 歴史と技法”(岩波書店(岩波現代全書),2014.10.17では,古典の注釈は,以下の4つがある,といっています.
 1 個々の言葉の意味を解説
 2 作品の解釈を示す
 3 作品成立時の状況を再現する.
 4 典拠を解説する
 *ここでいう典拠は,“本歌取り”などで“本歌”を示すといったことのようです.

Received on Thursday, 27 April 2023 05:06:55 UTC