Re: 雑談:日本ローマ字会が解散

木田さんのメールを拝見して カナモジカイのサイトを訪問
しました。

以下の記述を見つけました。

4.漢字は、コトバの弱者を生み出しました。
> 視覚障害や読み書き障害(ディスレクシア)などによって、漢字を学ぶことが極めて困難な人びとがいます。
>
> 耳で聞いて分からない、したがって、カナや点字(これはカナと同じく表音文字です。)で読んでも分からない、おびただしい数の漢語は、視覚障害や読み書き障害のある人びとを悩ませています。
>
> また、漢字が日本語に欠かすことができない文字であるかのように主張することは、目の障害などで漢字を使わない人びとを日本語の一人前の使い手として認めていない、ということです。日本語は、漢字が使える人びとだけのものではありません。
>
> 現状では、このことがほとんど認識されておらず、バリアフリー化の進む現代社会にあって、見逃されている課題です。日本語を漢字に依存しないコトバにすることによって、コトバのバリアフリー化を進めなければなりません。


点字は(漢点字という方式を除いて)、カナしか
表現できません。そこで詳細読みなんていうもの
が発明されました。たとえば、症を
カフンショウノショウと読んだりします(W3Cへの
提案はこちら <https://github.com/w3c/i18n-glossary/issues/13>
)。詳細読みは、Webではよく使われていて、
最後の頼みの綱になっているようです(電子書籍
リーダは駄目かも)。

一方、平仮名を苦手とするディスレクシアが多い
ことを私は知っています。漢字がなくなったら
彼らは何にも読めなくなるでしょうね。

漢字を苦手とするディスレクシアは多いのですが、
読むことそのものが苦手だから漢字の習得が
出来ていないのか、それとも漢字が物理的に
読めない(すべて真っ黒に見える)のかは、
私は知りません。

村田 真

2023年4月27日(木) 7:13 木田泰夫 <kida@mac.com>:

> 日本ローマ字会が解散したらしいですね。下は京都新聞の記事の(ChatGPTによる)要約です。
>
> ローマ字会といえば、カナ文字会は元気なんでしょうかね。
>
> 木田
> –––––––––––––––––––––––
> 『
> 日本ローマ字会は、日本語の表記をローマ字にしようとする運動を行っていましたが、今年3月に解散しました。1921年に設立され、民族学者の故・梅棹忠夫さんが第7代会長を務めたこともあります。会員の高齢化により減少し、日本語改革を目指した全国組織が100年を超える歴史の幕を閉じました。
>
>
> 日本のローマ字運動は明治期に始まり、東京で日本ローマ字会が誕生しました。初代会長は物理学者で東京帝国大教授の田中舘愛橘さんが務めました。機関誌を発行し、普及活動を展開しましたが、第2次世界大戦で財産を失い、65年に本部を京都に移転しました。
>
>
> 梅棹さんは漢字仮名交じりが合理的でないとしてローマ字表記の採用を唱え、国立民族学博物館の初代館長を務めた後、94年に日本ローマ字会の会長に就任しました。研究会を立ち上げ、新しいつづり方を発表しましたが、2010年に亡くなりました。
>
>
> 全国に25の支部があった時期もありましたが、近年は会員が20人にまで減りました。田中實さんが梅棹さんの後任会長を務めましたが、19年10月に亡くなりました。昨年8月の役員総会で解散が決議され、今年3月に内閣府に届け出ました。月刊機関誌「ローマ字世界」は19年12月に終刊しました。
>
> 一方、東京の日本のローマ字社は公益財団法人として活動を続けています。大島中正・同志社女子大教授は「先人が目指したローマ字普及に向けて新たな形で模索を続ける」と話しました。
> 』
>
> 記事は会員のみです。
> [image: img_9843460e2aa999560d0b69fb671eff801022650.jpg]
>
> 京都が本部「日本ローマ字会」解散 「漢字仮名交じりは非合理」改革唱え100年超 |文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
> <https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1011059>
> kyoto-np.co.jp <https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1011059>
> <https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1011059>
>
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Regards,
Makoto

Received on Thursday, 27 April 2023 00:07:46 UTC