- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 18 Apr 2023 12:03:20 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 以下の問題は,改行の認識をあいまいにする,さらに別の問題もある. まず,改行の認識をはっきりさせる.これは,改行の区別に段落間の間を大きく空けるという解決法があります.ただ,この方法は,どれだけ空けるかによりますが,これまでの私の読書習慣からいえば,特に長文を読む際に,なじめないというか,区別が大きすぎて,読んでいく際に違和感を感じています(習慣ですから,いずれ慣れるということもあるかもしれない). この例は,前のメールでも書いた以下の本を読んで,特に感じたことです.この本では,一部の例外を除き,段落間を1行アキにしています. 岡嶋裕史著“Web3とは何か NFT、ブロックチェーン、メタバース”,光文社(光文社新書),2022年12月刊 ただ,短文では,すぐ読み終わるので,あまり違和感は感じない.しかし,長文の場合は,それなりのペースというか,かなりのスピードで読んでいきますので,違和感を感じないですっと読んでいきたいケースが多いということです. 次に,それ以外の問題はとして,行中の字間を空ける例は,それなりにある.つまり,アキにも意味を持っている例があるということです.いくつか例を示します. 見出しを引用する場合に,章番号と見出しテキストの字間を空ける. カギ括弧でくくる場合,終わり括弧の前後に句点を入れない方式の場合,終わり括弧の後ろを全角アキにする(この例は,それなりに見かける,もっとも私はあまり推奨しないが). 語句を併記する場合,中点等で区切らずに,語間を空ける方法がある. 文末の感嘆符,疑問符の後ろを全角アキにする(文末の感嘆符,疑問符でない場合は,ベタにするか二分アキにする). 注記中などで,言葉の説明を行う場合,取り上げた言葉の最後を全角または2倍空ける(漢文の注記で,言葉の説明を行う場合,改行しないで,追込みで説明する例は多い). ですので,行末のアキが,なんらかの意味を持ったアキかな,と一瞬思わせる場合がある,ということです.この経験は,私はそれなりにある. 以上です. 木田泰夫 さんwrote > >敏先生がおっしゃるに: >> この方式で全角文字をベタ組とする場合,多くの行で行末位置が揃う.したがって, >> 一部で行末が空いていると,やや読んでいく場合は,その行末のアキが何を意味す >> るか,とまどいがでる可能性がある,という点が問題となるように思います. > >欧文風にパラグラフを空行で区切ることにすればこの問題は無くなりますか? > >木田
Received on Tuesday, 18 April 2023 03:59:03 UTC