- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 09 Dec 2022 12:10:39 +0900
- To: Koji Ishii <kojii@chromium.org>
- Cc: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, 木田泰夫 <kida@mac.com>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
石井 様 山本 様 小林 敏 です. 日本語のカーニングテーブルについては,作成することは,それはそれでかまわなと思います.しかし,その必要性を考えると,あまり現実的でないと思っています. すべてをカバーするテーブル これは膨大になりますし,和文のプロポーショナルなフォントを使用すれば解決できますので,その必要性は少ない.また,最近は和文のプロポーショナルなフォントを使用できる環境はよくなっていると思います. 次に限定的なテーブル これには以下の問題点があります. まず,“す。”の字間が気になる人は,他の字間も当然に気になると思われる.これ以外にいろいろと字間で気になる箇所は多い.であるならばプロポーショナルなフォントを使用すればいいということにならないか.全角を基本にしたベタ組を原則としながら,字間を調整したい,しかも“す。”など,ごく限られた字間だけという発想は,要求に矛盾があるのでは,という感想も出そうである. *ちょっと補足すると,実は仮名の字間は,全角を基本にしたベタ組では,けっこう空いていて,このアキを禁則処理で少し空けても,あまり気がつかない人が多い,と予想されるのです(逆に漢字のように字間が狭いと気がつくかもしれない).禁則処理のために,その調整を四分スペースで処理する例もありました.私が出版社に入り,研修を受けた際には,この四分アキは指摘されるまで気がつきませんでした.今では,字間が少しでも異なっていても気がつきますが,これは目が慣れているからで,気になる人は,ある意味で目が慣れている人でないかな. 次にテーブルを作成するとして,そのカーニング量は縦組用と横組用で異なる. また,どこを詰めるか,どの程度詰めるかを決めることは,多くの意見が出る可能性がある.そしてフォントにより詰める箇所も異なる.したがって,誰が作成するか,必要があれば,必要な人が作成すればいいことなるでしょう. そして,ここから先は,私の範囲外ですが,日本語のカーニングテーブルがあるなら,OpenType の“kern”の機能だけで,それは実現されると,山本さんは言っていますし,また,縦組と横組で適用するカーニングテーブルが必要になるが,そのこともできるということですから,それでいいのではないかと思います. Koji Ishii さんwrote >> (2)限られた文字の組合せについて,縦組用のカーニングテーブルと横組用の >> カーニングテーブルを作る. > >をフォントが情報を作れることには肯定いただいている、と解釈しましたが、合って >いますでしょうか?
Received on Friday, 9 December 2022 03:13:59 UTC