JLreq TF meeting notes 2022-9-20

JLreq TF meeting notes 2022-9-20

出席

atsushi, kida, murata, shinyu, tabata, tajima, tlk, toshi, tsuda, yamamoto

議題

jlreq-d の原稿の編集方針
JEPA セミナー
グループルビの折り返し提案 version 2
WCAG 2.2について
TPAC 持ち帰り話題
jlreq-d の原稿の編集方針

下記の方針を提案、了承

章ごとなど、部分に分けてソース文章を作成することができること
完成形は単一のファイル。ランタイムでまとめ上げる方法は表示に時間がかかる
英語・日本語を一つのページにまとめない。英語と日本語が繰り返し現れる表示を避けるため
上記方針のもと技術的に何が可能かを下農さんが試し、サンプルを作成した。「respecでの複数ページに分割しての編集」というタイトルの8/24のメール参照。GitHub の自動化の仕組みを使って、部分に分けられたソース文章をチェックインの度に単一ファイルに組み上げることが可能だと言うことがわかった。文書の分割単位は進みながら決める。日本語が元の原稿と英語が元の原稿ができるだろう。

JEPA セミナー

10/24にJEPA主催でjlreq-dを紹介するセミナーを行う。レビューのため木田がプレゼンのドラフトのドラフトを共有した。

todo: 皆:プレゼンを見てわかりにくい箇所、フォーカスがぼやけている箇所などあればインプット。

グループルビの折り返し提案 version 2

前回のミーティングでのいくつかのフィードバックをもとに木田が提案をアップデートした。内容について了承。細かな点は実際に原稿を書きながら考えることになった。

議論

敏先生から:
この一ヶ月、書籍でルビを分割している例を注意してみていたが、意外と分割している例が多い。こんなに多いとは思わなかったとのこと。
分割している例には、親文字の字数の多いのが多い。分割しないと調整量がおかしくなるからだろう。
分割する場合、熟語の構造を気にせずひと文字の単位でどんどん分割している。例えば「行/動計画」。
岩波文庫に問い合わせたが、特にルールがないとのこと。
複数の親文字に一文字のルビというケースは日本語でもある。「坐(ざ)右衛(え)門(もん)」
出版会は、熟語ルビ派、モノルビ派に別れている。JLreq は熟語ルビを単純化した。本来の複雑なルールは JLReq の付属書に書いてある。
村田さんが問題を提起:モノルビ、グループルビ、熟語ルビ、は全てスタイル、表示の問題であって、文書構造の問題ではない。すなわち、後から切り替えられるべき。TFはこの問題提起に同意。jlreq-d に、そのように記述することになった。また、検索の動作について、マークアップで分割されても検索できるべきであることも明記。
村上さんから:css に ruby-merge があり複数のルビを統合することができる。
村上さんから、熟語ルビやその拡張で区切りを示す必要があるが、それは文書構造とは本来は関係がない。ルビ内部の分割はマークアップなしに賢く自動分割できるべきではないか、と問題提起あり。確かに、区切りを示すことは例えば英単語のハイフネーションに事前にタグを挿入するようなもの(木田)
課題:jlreq-d に記述を入れよう、ということになった場合、それをどのように記録しておくべき?

WCAG 2.2について

下農さんが、WCAG 2.2のセクション1.4.8に日本語でも通用するか疑わしい記述のあることを見つけてくれた。
https://w3c.github.io/wcag/guidelines/22/#visual-presentation


具体的なポイント

text is not justified の理由。日本語に当てはまるかどうか
150% は行間狭すぎる。普通の人では 150-200%。アクセシビリティではもっと広い。ただし明確なガイドラインはない
段落間を開ける方法は日本語では一般的ではない。字下げ。
また 1.4.12 にも疑問点が見つかった。
todo: 木田が wcag に github issue を投げる。→ done
w3c/wcag#2680 <https://github.com/w3c/wcag/issues/2680>
TPAC 持ち帰り話題

全角でない括弧類の挙動はどうあるべきか
[css-text-4] text-spacing needs to handle non-fullwidth punctuation also <https://github.com/w3c/csswg-drafts/issues/6091>
ベタ!
そのような文字の組み合わせをするべきではないので、印刷では編集の段階で修正する。デジタルテキストでは規則を作っておく必要あり
また、関連して、「印刷では編集の段階で修正する」の作業をデジタルではテキストを作る人が知っている必要がある。テキストの書き方、のガイドラインが必要。
村上さん:Unicode に拡張した文字クラスはこれを考慮しているか? 木田:不明なのでチェックする
→ 敏先生が規則をドラフトしてくださった
→ todo: Unicode に拡張した文字クラスで全角と半角の約物の組み合わせがサポートされているかチェックする

次回ミーティングは 2022-11-1

Received on Wednesday, 21 September 2022 05:43:48 UTC