JDLReq 章立て案の最初の章


日本語組版の基礎(入門)

日本語を知らないエンジニアに伝わるように基礎から。教科書的な内容にするよりも、デジタルに結びつけて実践的に。歴史や教養的な内容は実践に必要な場合のみ。対象オーディエンスの興味を引くように。この基礎部分については「思わず読んでしまった」と言わせるような内容とサラッとした長さで。ボリュームを最小限に。ビジュアルを豊富に。掘り下げは後の章で。一つの項目について一度に説明するのではなく基礎、必要な内容、高度な内容、などと分けて波状攻撃。

文字コードはUnicode を前提に書く。

日本語で使用する文字
まず全ての文字種について使われ方とともにサラッと紹介する
つまり:漢字、仮名(ひらがな、カタカナ)、英字、数字、約物のあること
縦書き横書き
縦書き横書きのあること
主な使われ方(縦は電子書籍やビジネス文書の一部、など)
縦書き横書きによる文字の向き
書体とフォント
書体と用途を具体的なデジタルフォント名とともに(踏み込みすぎない程度に)
表外漢字など字体について触れる。中国、台湾の字形との違い
仮名だけのフォント
(仮名漢字フォントの字面とボディなど基礎的なメトリックに触れる?)
漢字の文字数
漢字の範囲:日常やビジネス文書。書籍。人名地名。教育漢字、常用漢字。
フォントの持つ文字数について。多くのメジャーなフォントは書籍に十分な文字を持つこと。JISX0208の範囲のものもある(が人名地名に不十分なので注意を喚起)。豊富さを仮名だけのものもある。
規格についてはサラッとだけ触れる。文字コードはUnicode 前提。歴史的な文字コード規格よりも実際にフォントの備える文字数・用途の方が興味の対象であろう。shift-jis など歴史的な文字コードについては本当にサラッと。
デジタルに独特な問題
全角半角互換文字の問題。同じ文字で複数のコードポイントがある
異体字が別コードポイントになっている場合とIVS で表されている場合のあること
このように、多様な文字を使うこと、漢字にまつわる複雑さ(数と異体字)と合わせて組版に難しさのあることにサラッと触れる。一文、長くても一パラグラフ。
敏先生メモの対応部分
「2.3 日本語組版で使用する文字」の基本部分
2.2.5 日本語組版で使用する書体
組版の基礎(ここも基礎、サラッと)
ここで、前の部分で述べた文字を並べることの基礎について説明する
日本語本来のレイアウト方法
ベースラインを使った方法。ベースラインシステムとの整合
英文書体との合わせ方(書体の整合、相対サイズ、相対位置)
文字の大きさ
行頭行末揃え、ラグ組
段落最初の行頭の字下げ vs 欧文風パラグラフ
縦書き横書き
縦書きの苦手なディスレクシアに対する言及
横書き縦書き変換のできるテキストを作るための考慮
(詳細は後の行組版のセクション)
行送り方向の組版の基本
日本語組版機能
機能的観点で整理。一覧で俯瞰(インデックス的にもなる)
例えば:注のための機能は、単純な括弧、割注、脚注後注の類、行間注、など
ルビは注に似るが、もっと粒度が細かく単語に内在する並列構造を示す。日本語の表記と音との並列構造がその必要性のもとであることを触れる
読みやすさ、アクセシビリティ

Received on Tuesday, 17 May 2022 01:02:40 UTC