- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Thu, 15 Jul 2021 11:20:12 +0900
- To: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Received on Thursday, 15 July 2021 02:20:31 UTC
ふと思い出して、入手できなくなる前にと思い、こんな本を買ってみました。鳥取大学附属図書館の除籍のハンコが押してあります。 初めて読んだのですが、と言ってもパラパラ眺めただけですが、その範囲では批判もそう的外れではなく、考察自身は色々考えられていて、別に技術的に破綻しているわけではないように思えます。この人の言うような未来もパラレルワールドのどこかにあり得たのかもしれません。 ただ、これが出版された1997年には各プラットフォーマーは既に Unicode の方向に邁進していました。Unicode のアーキテクチャを実装するための技術も成熟してきていて、例えば TrueType のテーブルで合成文字を扱うなど国際化に必要な道具が整っています(1994 QuickDraw GX)。既に方向転換できる時期をとっくに過ぎていたのです。しかしこの方のみならず、その当時、日本の産業の雰囲気はこんなでしたよね。 日本がこのエネルギーを Unicode 前提に、それをより良くする方向に使っていたら… 技術の流れを知らない、もしくは読み違えることの怖さを感じました。
Received on Thursday, 15 July 2021 02:20:31 UTC