雑談:ふと思い出して

ふと思い出して、入手できなくなる前にと思い、こんな本を買ってみました。鳥取大学附属図書館の除籍のハンコが押してあります。

初めて読んだのですが、と言ってもパラパラ眺めただけですが、その範囲では批判もそう的外れではなく、考察自身は色々考えられていて、別に技術的に破綻しているわけではないように思えます。この人の言うような未来もパラレルワールドのどこかにあり得たのかもしれません。

ただ、これが出版された1997年には各プラットフォーマーは既に Unicode の方向に邁進していました。Unicode のアーキテクチャを実装するための技術も成熟してきていて、例えば TrueType のテーブルで合成文字を扱うなど国際化に必要な道具が整っています(1994 QuickDraw GX)。既に方向転換できる時期をとっくに過ぎていたのです。しかしこの方のみならず、その当時、日本の産業の雰囲気はこんなでしたよね。

日本がこのエネルギーを Unicode 前提に、それをより良くする方向に使っていたら… 技術の流れを知らない、もしくは読み違えることの怖さを感じました。

Received on Thursday, 15 July 2021 02:20:31 UTC