- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 22 May 2021 13:22:23 +0900
- To: Koji Ishii <kojii@chromium.org>
- Cc: jlreq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
石井 様 みなさま 小林 敏 です. おっしゃるように,書籍では,以下の例が一般的です.そして,括弧下記を一段 階小さくすることが多い. 例1 「……」(○○参照)。 そこで,JIS X 4051では,前に配置する文字サイズを基準にしているのです.こ の例では大きい方を基準としてもいるわけです. 問題は強調で括弧書きを大きくする例で,これは,句読点の後ろに,それが配置 される例が多いでしょう. 例2 であり、「強調」では,…… 例2の場合,読点を考えれば,おっしゃるようにアキ過ぎです.しかも明示的に ルールとして書かれていませんが,括弧類や句読点の前後のアキは,やむを得な い場合を除外し,できるだけ空けない,というルールがあります(理由があれば よいのですが,ないと,違和感を与えるからです). しかし,“「強…”の前のアキと,“…調」”の後ろアキがそろうという利点も あります.見た目にとって,強調された大きい方がまず見た目にでも強調され, 強調された文字の配置が重視される必要性があると考えたわけです. ただし,このアキは,前のメールに書いたように,アキの大きさの差異は,校正 者のように目が訓練された人であれば,見ただけで見分けが付くのですが,一般 の読者にとっては,あまり,その差異を見分けられなといえるのではないかと思 っています.(一時,校正の講師を短期間やったことがあるのですが,行の調整 で括弧のアキを四分詰めた例を見分ける訓練で,なかなか受講生が見分けられな く,時間をとられた経験があります.) ですので,私は,ある意味でどれでもよいが,一定の方式で決めないといけない ので,JIS X 4051の前の文字を基準(これは現行のルールを変更しないで済むと いう利点がある)を含めて,どれかに決めればいいように思っています. Koji Ishii さんwrote >ミーティングの後、この件を少し考えていました。 > >一般書籍で、文字サイズの異なる役物類が隣接するケースというのは、そのほとんど >が括弧書きの注釈を本文よりも小さな文字で入れる場合ではないかと思っています。 >この場合を想定すると、敏先生ご提案の「大きい方」というのは、わりとすっきりと >見えるように思えます。 > >一方で、ワープロやWebでは、本文に倍サイズの文字を強調目的で入れる、といった使 >われ方もママあります。例: >https://motivation-up.com/motivation/anger.html >http://waseda-ad.com/wasead/waseda/fuzokukeizoku/ >https://xn--77-mg4aa3t0dvc1a.blog.ss-blog.jp/2017-06-08 >このケースを想定すると、「大きい方」はちょっとアキすぎになる懸念が出てきそう >ですが、いかがでしょう?
Received on Saturday, 22 May 2021 04:25:43 UTC