- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Fri, 30 Oct 2020 21:28:01 +0900
- To: 田嶋淳 <tajima@sanyosha.co.jp>
- Cc: public-i18n-japanese@w3.org, Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
👍 > 2020/10/30 21:25、田嶋淳 <tajima@sanyosha.co.jp>のメール: > > 木田さま > みなさま > > Ericさんの提案ですが、差し支えなければJAGATのXMLパブリッシング準研究会のSlackでもちょっと意見を聞いてみたいなと思います。問題なければ木田さんの翻訳も一緒に流したいのですがよいでしょうか?あとお一方、元オーム社の編集さんで今独立してラムダノートという技術書の出版社をやっている鹿野桂一郎さんも(大変珍しい技術のわかる編集さんなので)巻き込もうと思っております。意見を聞いてみたいです。 > >> 2020/10/30 15:24、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >> >> 木田泰夫 様 >> みなさま >> >> 小林 敏 です. >> >> 木田泰夫 さんwrote >> >> いくつかコメントしておきます. >> >>> 私の理解で Eric の提案の重要なポイントをまとめますと: >>> >>> ・行の折り返しは UAX14 / CLDR に任せていること。これは Unicode 化にあたって順 >>> 当ですね。我々は、UAX14 / CLDR と JLReq の相違している点をチェックする必要が >>> ありますね。 >> >> 2行にわたる分割の不可と字間の問題を分離することについては,処理上の問題 >> がないのでしたら,それでいいと思います.JLReqでも表としては別になってい >> ます.ただし,分割だけの問題に限って文字クラス分けをしてよいのであれば, >> 文字クラス分けも変わってきます. >> >>> ・それによって文字クラスは字間だけ取り扱えば良いことになります。字間クラスと >>> 呼び変えた方が良さそうです。で、それを Unicode のプロパティとして提案するとい >>> う点。これは我々の議論でも出てきていましたが、重要なポイントですね。 >>> >>> >>> ・パラグラフの最初、縦中横、などの仮想的なクラスの提案。先週我々が議論した、 >>> 文脈依存の文字クラス、を含めて統一的に処理できるように思います。なぜこれを思 >>> いつかなかたんだ!と思っております。 >> >> 左右にCGOがない問題 >> >> JLReqでは,割注の外側や内側はAppendixで示めしている.行頭・行末につい >> ては,Appendixの文字クラスの表では含めている.(改行の先頭(段落の先頭) >> は触れていないが,行頭と同じ).また,インライングラフィックの場合も >> Appendixも示していないが,“日本語書記技術WG報告書”の“簡便な行組版ルー >> ル(案)”で書いておいた. >> >> 文脈に依存する文字クラスは,前のメールに書いたように,文脈に依存する文字 >> クラスの内部は,Appendixのような表では表現できないが,外側については,一 >> 般の文字クラスとの字間を表で示すということはできるし,必要なことです.そ >> れを一般の文字クラスの表に含めるか,そうではなくて,文脈に依存する文字ク >> ラスと一般の文字クラスの関係として表現するかは,どちらがわかりやすいかと >> いう問題かと思います. >> >>> 分離不可文字のクラスを分け >> >> これは,分離不可は,同じ文字が連続する場合ということでいえば,上記の文脈 >> に依存する文字クラスかもしれない.このことだけを何らかの形で言えれば,分 >> 離不可とする文字を他の文字クラスに含めることもできる.ただ,同じ文字が連 >> 続する場合は,分離不可とはっきるするわけなので,残しておく意味はある,と >> 思います. >> >> この分離不可という考え方ですが,以下の大きく分ける3つのレベルがあります. >> 字間を開ける調整に使ってよい >> 字間を開ける調整に,できれば使はないでほしい(例:括弧の内側) >> 全体に開ける調整は不可(連続した分離禁止文字の字間) >> >> これを附属書のEで示しているわけです. >> >>> InDesign による開き/閉じ括弧クラス(角、丸、等)の改良を採用 >> >> これは括弧の下位クラスとしてパーレンを分離するものかと思います.これはか >> つて活字組版時代に岩波書店が採用した方法ですが,パーレンは補足事項を追記 >> するものなので,外側の二分アキは空きすぎであるということから,三分パーレ >> ン(字幅三分に合わせて円弧がやや浅いパーレン)を二分の台(ボディー)に鋳 >> 込み(つまり,字形の後ろに六分アキがでる),これの外側をベタ組にする配置 >> 方法があり,つまり,パーレンの外側をベタ組にする方法もあり,これを実現す >> るために採用されたものと思われます.私もかつては,この方法を採用していた >> ので,採用することは反対しませんが,まあ,できれば,なんらかの工夫をして >> 実現すればいいことで,一般化する必要性はあるのかな? という疑問はありま >> す.(今日でも岩波書店はパーレンや山括弧などの外側をベタ組にしていま >> す.) >> >>> 曖昧な文字 >> >> これは多くが全角と半角の問題かと思います. >> >>> ・縦書き専用クラス、横書き専用クラスのあること。これの具体的な利点がまだよく >>> 理解できていないのですが、重要なポイントの可能性があるので挙げておきます。 >> >> 縦書き専用クラスと横書き専用クラスは,以下の問題ような文字の違いがあり, >> これの解決につながるかもしれない. >> >> 縦組・横組で,単純に文字を90度回転させればよい文字 >> 縦組・横組で,単純に文字を90度回転させればよい文字ではない >> 鏡文字にする >> 位置を変えるが,方法は1つ >> 位置を変えるが,方法は1つとは限らない >> 組方向を変える場合,回転だけでなく,別の処理が必要 >> 縦書き専用の文字 >> 横書き専用の文字 >> などです. >> >>> ・糊、つまりデフォルトの字間とその調整の流儀を明に扱おうという提案。 >> >> それは可能ですが,表がやや複雑になる. >> >>> ・また、マークアップにより字間クラスを明に変更できるようにとの提案。 >> >> 見出しと本文では扱いが異なる,という指摘はその通りですが,行頭・行末の括 >> 弧のアキをどうするかということが主だと思います. >> >> ただ,本文に対し,見出しなどでは,本文と異なった配置方法を採用することが >> あります.例えば,括弧類の外側を二分アキでなく,四分アキにしたり,あるい >> はベタ組にする方法もあります. >> >>> 細かな点での新規性も色々あるのですが、大まかに重要な点はこんなところかと。 >>> >>> >>> 木田 >> >> >
Received on Friday, 30 October 2020 12:28:20 UTC