文字クラスその2_文脈由来の文字クラスを外す

木田泰夫 様
皆様

 小林 敏 です.

まずは,簡単な問題からの2,文脈由来の文字クラスを外す問題
これらの文字クラスは,平仮名(cl-15),⽚仮名(cl-16),漢字等(cl-19)
や欧⽂⽤⽂字(cl-27)などと二重に掲げられている.

外す文字クラスの候補は,以下.

20. 合印中の⽂字(cl-20)
21. 親⽂字群中の⽂字(添え字付き)(cl-21)
22. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
23. 親⽂字群中の⽂字(熟語ルビ付き)(cl-23)
25. 単位記号中の⽂字(cl-25)
29. 割注終わり括弧類(cl-29)
30. 縦中横中の⽂字(cl-30)

合印中の⽂字(cl-20)は,アラビア数字が一般的で,合印中の内部の配置は,
欧⽂⽤⽂字(cl-27)のルールに従えばよい.ただし,合印中の⽂字の付く親文
字や,その前後の文字との関係は,必ずしも欧⽂⽤⽂字(cl-27)のルールに従
うわけではない(アラビア数字の添え字とその前の仮名や漢字等(cl-19)との
間はベタ組が一般的).これを表現するために文字クラスで残す意味はある.し
かし,これは合印中の⽂字(cl-20)の配置法で説明すればよい.

添え字も同様である.

ルビは,ルビ文字列内,親文字列内部では,必ずしも平仮名(cl-15),⽚仮名
(cl-16),漢字等(cl-19)のルールでなく,まったく別のルールであるが,こ
れは文字クラスとしては表現できない事項で,ルビの配置法で説明すればよい.
また, 親⽂字群中の⽂字の前後の配置する文字クラスの配置方法も,別のルー
ルがある.これらは,文字クラスで残せば表現できるが,それも,ルビの配置法
で説明すればよい.

その他も,前後に配置する文字クラスとの字間や2行にわたる分割の問題で,残
す意味はあるが,それぞれの配置法で説明すればよい.

したがって,考え方の問題として,以下の2つがある.

a 文字クラスでは,文字一般の配置法を決め,ある種の書式を設定した場合は,
その書式の配置法で述べればよく,文字クラスから除外する.

b ある種の書式を設定したものは,その書式を設定した文字列全体と,その前
後の文字クラスとの間で,aで規定したものと異なる場合があり,その意味で,
その書式を設定した文字列全体とその前後の配置する文字クラスとの配置法を規
定するために残す.

ある種の書式を設定したものは,その書式の配置方法で説明するとすれば,aで
もよい.

以上,ご検討ください.

Received on Wednesday, 23 September 2020 07:53:34 UTC