文字クラス整理・Unicode化に関連する論点リスト

 shimonoです

 これまでにメールで流れた論点の整理・リスト化です。

1. JLreq文字クラスのUnicodeへの移行

 こちらはどちらかというと他の論点(3.以降)を煮詰めたら解が見えてくる話でしょうか。
1.a) CL-01/02とPi,Ps/Pe,Pfの関係、その約物の幅
1.b) CL-19,27のような全般的な文字クラスの拡張方策
1.c) 単位記号など分割禁止として定義されているがUnicodeで対応が難しいもの、と、Unicode禁則処理定義


2. JLreq文字クラスの整理・統合

 1.とは独立に、木田さん提示の文字自体でなく文脈由来の文字クラスを外してしまうプラン、敏先生
のJWT報告書(2019/3)の集約案などから、整理・統合した簡単な文字クラスを定義する議論があります。
 あと、InDesignの文字クラスやIllustratorの整理での問題点も参考にしてみることが提示されてい
ます。
http://works014.hatenablog.com/entry/20141022


3. 約物の機能論的包摂分離

 「約物の正書法」的なガイドラインを策定する議論がいくつかあげられています。
3.a) U+2016, U+30A0
3.b) 罫線素片
3.c) 漢字とも仮名とも判然としない記号類の扱い
3.d) 「ヨリ」「コト」の合字
3.e) U+301C / WaveDash, U+FF5E / FullWidthTilda, U+30FC / Katakana-Hiragana Prolonged Sound Mark


4. 記号類の縦横問題、同一か異なる縦横のコードポイント、U+FFXX

 主にJWTの約物の意味論議論ではありますが、フォント・CSSも絡んだ問題として、記号類の縦横グリ
フの問題、3.の包摂分離に近い話かもしれませんが、くの時のような複数文字を並べた表現の縦横問題
が挙げられています。
4.a) くの字点、ダブルミュート / Double Vertical Line、U+2702
4.b) 村田さんの弥縫策、Text Shaping WG


5. 全角半角論、約物の幅とは何か

 約物のspacingをどう扱うか、というところから話が広がり、
5.a) 約物のspacingの詰め処理をどう記述するか、文字全般にどう拡張するか
5.b) 現実のフォントでは全角グリフが通例だが、「半角+spacing」と記述されている約物について、現
     実のフォントについてJLreqでどう言及するか
5.c) 欧字=半角、ではなくなっているフォントの現実において、和欧混在文での揃え


6. 原語で"全角"の概念がない文字について、全角文字を使う場面のガイドライン

 この点についてこれまでに出ていたのは
6.a)「全角欧文は、日本語の文脈だけで使用」についてその文脈についてのガイドライン
6.b) ギリシア文字やキリル文字など全角として実装されている文字カテゴリの扱い
でしょうか。

Received on Wednesday, 23 September 2020 01:09:12 UTC