W3C「日本語組版処理の要件(JLReq)」の改訂作業がGitHubで

みなさま、ご無沙汰してます。HTML5JP CG co-chair 村上(Vivliostyle)です。

W3C「日本語組版処理の要件(JLreq)」 https://www.w3.org/TR/jlreq/ja/ が改訂作業に向けてGitHub上にドラフトが移行されてます。JLreqで気がついたことあればIssue登録することをお勧めします。

JLReq Editor's Draft:
日本語版 https://w3c.github.io/jlreq/ja/ 
英語版 https://w3c.github.io/jlreq/ 
GitHub Issues https://github.com/w3c/jlreq/issues

== W3C「日本語組版処理の要件(JLreq)」について ==

「日本語組版処理の要件(Requirements for Japanese Text Layout、略称 JLReq)」は、W3C標準仕様に日本語組版に必要な要件を反映させるために、W3Cと日本語組版の専門家からなる合同チーム「W3C 日本語組版タスクフォース」によってまとめられた文書で、英語版と日本語版が同時に作られてます。第1版が2009年、第2版が2012年に公開されました。

この文書はW3C標準仕様(HTMLやCSS)に日本語組版処理に関係する機能を反映させるために参照されているほか、ブラウザ開発者をはじめ世界の開発者たちが日本語組版処理を実装するのに役立っています。
電子出版の標準として、縦書きはじめ日本語組版に必要な機能が入ったEPUB 3の仕様策定にも利用されました。

W3CではJLReqがきっかけになって、世界中の言語の組版要件がまとめられつつあります。欧文(LatinReq)、韓国語(KLReq)、中国語(CLReq)、インド系言語(ILReq)、アラビア語(ALReq)など。参照 http://w3c.github.io/i18n-activity/projects/

このようなWebと電子出版の世界にとって重要な文書であるJLReqをチェックしてよりよいものにする機会です。Issue登録は日本語でも大丈夫です。
GitHub: https://github.com/w3c/jlreq

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Shinyu Murakami (村上 真雄)
HTML5JP CG co-chair
Founder & CTO, Vivliostyle Inc.

Received on Friday, 23 December 2016 15:40:19 UTC