ルビについての現状ご報告

ルビに関しての現状ご報告です。

ルビについては、いくつかの議論が並行で進んでいましたが、昨年後半にrb問題[1]がHTML WGにescalateされたことにより、HTML WG Decision Policy[2]によって処理プロセスが進み、その提案期限が2/11に切られました。

このためにとりあえずこの問題にフォーカスして、情報収集のお手伝いを皆様に頂き、また各所と議論してきましたが、ルビの問題はrb以外にもいくつかあり、これらが深く絡んでいることから、I18N WGは2/11までに「rbを入れるべきかどうか」だけの回答と仕様に対する変更提案をまとめるのは難しい、と判断し、全体像の議論ができるまでこの問題だけを解決しないように申し入れました[3]。

上記メールにRichardが

> The Internationalization Working Group absolutely remains committed to 
> working further, together with vendor representatives and other 
> interested parties, to get agreement about out how <ruby>, including 
> <rb>, should be implemented, and is taking steps to move that forward.

と書いている通り、I18N WGでルビに関する包括的なNotesを作ろう、という話が持ち上がっています。I18N WG、Richard、皆様のご協力でwiki[4]にある程度のまとめができましたので、この議論を広げてW3C Notesを作り、その全体像から各WGに仕様の働きかけをして行こう、という試みです。実装側からは、WebKitにルビを最初に実装してくれたGoogleのRoland Steinerが議論に協力してくれているので、今回は実装面での議論も進むと期待しています。

このNotesのEditor陣はまだ確定していませんが、私はEditorとして参加します。他にもco-editorが現れるかもしれませんが、それはまだ未確定です。

また多くの皆様にご協力をお願いすることもあるかと思いますが、その際にはよろしくお願いいたします。

[1] https://www.w3.org/Bugs/Public/show_bug.cgi?id=10830
[2] http://dev.w3.org/html5/decision-policy/decision-policy.html
[3] http://lists.w3.org/Archives/Public/public-i18n-core/2012JanMar/0047.html
[4] http://www.w3.org/International/wiki/Rb

Received on Sunday, 12 February 2012 17:04:59 UTC