- From: Koji Ishii <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Date: Mon, 4 Apr 2011 22:54:54 -0400
- To: "public-html-ig-jp@w3.org" <public-html-ig-jp@w3.org>
JLTFの小林敏さんよりいただいた内容を、ご許可いただいて転送します。 -----Original Message----- 石井 様 小林敏です 和文と欧文とのアキノ四分アキですが,以下のように考えていま す. 1 四分アキの例として,Wordが話題になっていますが,Wordの 場合,空ける処理になるケースが多く,四分アキになるよりは,こ こが空くケースが多くなるので,四分アキの例としてWordの組版 を例にするのは適当でない. 2 問題になるのは,本文組でどうするかだと思います.見出しな ど細部の字間の調整が可能で,また,それをした方がよい場合は, 個別に考えていけばよいことだと思います. 3 体裁の問題からいえば,欧字1字の場合,単語の場合,単語が2 語以上の場合で区別した方がよいこともありますが,それは実装上 からはむつかしいでしょう.ですから,これら全体を眺めて考えて いくしかないとないと思います. 4 ですから,細かく考えていけが,その原稿での欧字の使用状 況,使われているフォント,文字サイズにもよるでしょう.ですか ら,実際の場で最も適当な値は四分ではないかもしれない.だから といって,その答えは五分になる保証はない.六分や八分かもしれ ない. 5 できるだけ調整がでないようにということであれば,半角のア ラビア数字を使う場合は,奇数桁の場合,四分アキにするというこ とには合理性がある.(オープンタイプフォントで半角文字は使用 できる状況にある.) 6 このアキを調整に使用してよいかどづかは,意見があることで あるが,これまでの出版の現場では,一般に調整に使用するという 考えは少なかったように思われる.四分アキを問題にする人にとっ ては,特にそうだろうと思います.また,書籍では,このアキを行 の調整に使用している例も少ないでしょう. 7 次のようなことが可能であれば,望ましい. 既定値を四分アキとし,この値は,パーセントで変更できるもの とする. 既定値を四分としたのは,JIS X 4051などで規定があるからです. 根拠のあるものを既定値とするということです.
Received on Tuesday, 5 April 2011 02:56:49 UTC