- From: TAMURA, Kent <tkent@chromium.org>
- Date: Fri, 7 May 2010 17:53:29 +0900
- To: Miwako Ichijo <usa132006@gmail.com>, public-html-ig-jp@w3.org
Googleたむらです。 フォーム検証については、「基本的な機能は簡単に実現できるように」「不満が あればAPIを使ってコードを書けばよい」という方針で規格化しているようです。 Operaのフォーム実装はHTML5の規格が今のようになるずっと前から存在していて 最近は動作の変更はしていないように見えます。 現状の規格がそのまま正しく実装されれば、一條さまの懸念は解消するのではない かと思います。 > 1. 入力チェックが実行される単位は要素単位のみ? form単位でも可能か? 規格では、「UAは、少なくとも1つのinvalidコントロールについて、invalidである こ とをユーザにレポートする」という感じになっています。複数のコントロールにつ いてレポートする実装ももちろんOKです。Operaは1つしかレポートしないようです が、 それでも規格には適合しています。 もし複数のエラーメッセージを表示したいなら、スクリプトでコードを書いて自力で 表示すれば可能です。 個人的には、複数のエラーを一斉に出されるのも鬱陶しそうだと思います。 CSSの :invalid を使えばどこにエラーがあるのかはわかるはずなので、エラー メッセージ自体は1つだけ表示でもOKではないかと。 > 2. 要素単位の入力チェックが行なわれる場合、実行は要素の構造上の並び順に従 > うのか? DOMの順番でチェックされることが規格で名言されています。 > 3. 入力チェックでエラーとなった時の表示スタイルのカスタマイズはできるよう > になるのだろうか? 現状の規格にはそういった手段は用意されていません。 UAによる表示方法が気に入らなければ、スクリプトでコードを書いて自力で表示すれ ば良いのです。 > 4. エラーメッセージ全体を自由にカスタマイズできる方法が必要にならないだろ > うか? setCustomValidity() で上書きされるのが規格の意図だと思います。 > ■ Javascriptのメソッドでカスタムメッセージをセットもやってみましたが、固 > 定の > エラーメッセージがどうしても付加されます。 これはOperaのバグなのではないかと思います。 -- TAMURA Kent Software Engineer, Google
Received on Sunday, 9 May 2010 20:07:51 UTC