- From: Ishii Koji <kojiishi@gluesoft.co.jp>
- Date: Wed, 30 Jun 2010 14:57:11 -0400
- To: "public-html-ig-jp@w3.org" <public-html-ig-jp@w3.org>
nisin@mac.com さんからご意見いただきました。ご許可いただいたのでMLに流させていただきます。ご参考まで。 -----Original Message----- From: nisin [mailto:nisin@mac.com] Sent: Thursday, July 01, 2010 3:46 AM To: Ishii Koji Subject: Re: CSS の left/right/top/bottom と縦書きの関係について うっかり、直メなのでどーぞ On 2010/07/01, at 0:55, Ishii Koji wrote: > ご意見、ありがとうございます。大変参考になりました。 > > まず最初にきちんと書き損ねたことをお詫びしたいのですが、私 > が提案しているのは、「start/end/...の代わりに」ではな > くて、「追加で」これも入れてはどうか、という話で > す。Nishinさんのように縦書きで字下げする時にleft > が不自然と感じられる方もいれば、startって不自然、と感 > じられる方もいるので、今までのやり方を良しとしてきた人に価 > 値観を強制するのではなく、選択の自由を与えませんか、という > のが趣旨です。 > > 例えば今「字下げ」と書きましたが、これは「下げ」という言葉 > の通り、縦書きの時にできた言葉です。しかし、横書きでも「字 > 下げ」と言いませんか? それは論理的におかしいから、今日か > ら「字ずらし」と言おう、と言っても、賛成の人もいれば、反対 > の人もいると思います。 > > 「並べやすい」というのも主観で、人や場面によって異なりま > す。プログラマーの方は論理的思考に慣れていらっしゃるでしょ > うから、「進行方向」と言えば分るかもしれませんが、デザイ > ナーの方は「横書きの時の思考方法で言う上」という方がわかり > やすい、という方もいらっしゃいます。 > > こういった用語の使い方や、論理的思考に慣れていない方も対象 > に広く考えれば、将来も含めて、互換指定というのは有効ではな > いでしょうか? > > また、直近部分についても、双方がある限り、直近も将来も楽で > あるほうがよくはないですか? つまり、互換も残しつつ、新し > い書き方も提供する、ということです。Start/end/...と > モード切替の双方を実現すれば、徐々に移行しつつ、新しい方式 > を好む方は新しい部分については新しい書き方を導入することが > できます。ソフトでも、過去互換性をバッサリ、というものより > は、新しいのものあるけど、過去も使えて、徐々に移行できる方 > が受け入れやすいですよね? > > 最初のメールには書きませんでしたが、実はもう一つ懸念がありま > す。HTMLやCSSは日々進化しています。将来におい > て、きっとleft/right/top/bottom/width/heightという名 > 前の付いたプロパティが導入されてしまうでしょう。それは特に > 欧米人にとってはその方が自然だからです。今日現在でも、例え > ば段組みにおいてcolumn-widthというプロパティが提案さ > れています。すごく長い目で見れば、なるべくウォッチして、見 > 過ごされてしまったものは修正し、さらにブラウザーメーカーが > 修正してくれるのを待ち、とすればいいのかもしれませんが、そ > の数年の間日本では使えない技術というのが生まれてしまう可能 > 性があると思っています。今回モードも入れてあれば、見過ごさ > れても、正しく修正されるまでの間モードを指定することで回避 > できる可能性が高くなります。論理的に正しいこともやりつつ、 > 移行期間や移行したくない人もサポートした方がよくないです > か、という提案です。あるソフトが、プラグインの仕様が正しく > なかったので変更した、今までのプラグインは全部使えない、と > 言ったら困る人もいるので、互換インターフェイスも残します、 > というアップグレードをするのと同じなのではないかと思っています。 > > まあ、お互い主観の主張なので、頭で理解はできても、受け入れ > るのは難しい人もいるのだろうな、とも思っています。可能であ > れば、主観が異なる人間も世の中にはいるので、選択肢を提供し > てほしい、というのが私の願いです。 > > いかがでしょうか? > > ところでこのメールは、私に直接ご返信いただいたのです > ね。MLにもきっと同じ疑問を持たれた方はいらっしゃると > 思いますので、nishinさんさえよろしければこのまま転送 > させていただきたいのですが、よろしいでしょうか? もしそれ > はあまり好まれないようでしたら、このまま一対一でのやり取り > でも構いませんが、他の方の参考になるかもしれないと少し思い > まして。もしよろしければその旨お知らせいただけますか? > > > -----Original Message----- > From: nisin [mailto:nisin@mac.com] > Sent: Wednesday, June 30, 2010 9:18 PM > To: Ishii Koji > Subject: Re: CSS の left/right/top/bottom と縦書きの > 関係について > > > nisinと申します。 > >> 一番大きいのは、過去互換性です。CSS 2で書かれた >> HTMLを縦書きに変換する場合や、縦書きで表示するブラウザーの >> 機能を開発する場合、すべての「left/right/top/bottom/width/ >> height」を「start/end/before/after/before-width /after- >> width」に書き換えなければなりません。また、将来のドキュメン >> トについても、ツールの対応や慣れの問題から、left/right/top/ >> bottom/width/heightを使ってしまった場合、それは縦書きに変換 >> するのが困難になります。 > > 自動変換や、手間に基づいた過去互換性は新規の世界観導入には > 最低限の配慮に抑える事が息の長い、また、未来の人間に苦労の少 > ない結論を得るためのコツなんじゃないかと思います。 > >> そもそもフローがなかったところに新規策定しようとしているの >> で、フローが縦書きの場合にtopをどう解釈するか、という >> のは決めの問題ではないかとは思うのですが、とにか > > 箱を並べる概念だと思うので、上下左右と進行方向に対しての前 > 後左右は、別に指定できた方が並べやすいかなと思います。 > 気持ちで世界をゆがめるのは(黒を赤というのは)避 > けて通りたい結論です。 > > また、縦書きが今日まで対応されなかったために変な癖が付いて > しまった、我々縦書き文化圏の歪みが出ているような問題だけど、 > ゆがんでいない結論を今回は出したい。そう思います。 > >> が、規格策定後の将来に開発者やWebデザイナーの方への大 >> きな負担にならないか、とい > > 直近の将来では負担のある向きもあるかもですが、長い目で見た > 時はどうなんでしょう。
Received on Wednesday, 30 June 2010 18:57:51 UTC