- From: MURAKAMI Shinyu <murakami@antenna.co.jp>
- Date: Thu, 15 Jul 2010 18:02:21 +0900
- To: public-html-ig-jp@w3.org
アンテナハウス村上です。 昨日、「第8回HTML5とか勉強会」で発表した資料を公開しました: 「EPUBやCSSと日本語レイアウト、HTML5と電子書籍」 http://nadita.com/murakami/EPUB-CSS-JaLayout-HTML5/ このなかで、いま話題になっている次のようなことも触れています: ・CSS3 writing-mode 縦書き ・縦書きのときの方向指定問題 ・論理的プロパティの議論 ・論理的方向モードの議論(directional-mode: logical) 「縦組と横組みについて」の議論ですが、コメントできてなくてすみません。 鎌田さん、TeXについてご教示いただきありがとうございます。参考になります。 W3Cがすすめてきた writing-mode の考え(CSSだけでなく、XSL-FO、SVGでも 基本的に共通)を否定して別の方式にしろというのではCSSでの縦書きの標準化 は遠ざかってしまうと思います。 論理的方向モードを導入しようという案は、writing-mode の考えに基づいた うえで、縦書きのときの方向指定問題を解決しようというものです。 回転ということに関していえば、CSS3 にはすでにその機能があって、 最新のブラウザで実装もされています: CSS 2D Transforms Module Level 3 http://www.w3.org/TR/css3-2d-transforms/ その使用例: http://nadita.com/murakami/tests/rotate90vertical.html (Windows でだけ使える非標準的な方法でグリフを縦書き用に していてブラウザによっては縦書きのように見えますが、 回転しているだけの擬似縦書きです) 縦書きの実装において、この機能を利用して実現するということはありえたと しても、書字方向の仕様と、2D Transformsの仕様は別であるべきでしょう。 -- 村上 真雄 (MURAKAMI Shinyu) http://twitter.com/MurakamiShinyu Antenna House Formatter: http://www.antenna.co.jp/AHF/ http://www.antennahouse.com
Received on Thursday, 15 July 2010 09:03:12 UTC