Re: 各Gap Analysis調査項目の比較表

村上さん、


> "3.10 Inline notes & annotations” にまとめて入れた方がいいかもしれないし、Japanese Gap Analysis の細分類の 3.10.x を増やすのがいいのかもしれません。

EPUB3 Petition や JAGAT 含めて、ルビは 3.10 にまとめた方がわかりやすいと思います。そうすれば、ルビ関連がどうなっているか知りたい場合に 3.10 のひとかたまりですみますものね。そして、対応のどうしてもつかない項目があれば、それが真に現在の我々の Japanese Gap Analysis の項目で欠けていると言えるでしょう。それが一目瞭然になります。

3.10.1, 2, 3 は網羅的な細分化項目というより 3.10 の項目のうち現時点で特筆すべきことがあれば書いてある、と理解しています。これは未完成のドキュメントで、これを仕上げるのが我々の仕事ですので、進めてゆくに従って、3.10.4, 5, 6… と増えてゆく、というイメージ。

どうでしょ?

木田

> 2019/05/16 11:19、Shinyu Murakami <murakami@vivliostyle.org>のメール:
> 
> 木田さん、
> 
> > 例えばルビという機能は Japanese Gap Analysis において項目 "3.10 Inline notes & annotations” で扱われていて、それは JaGap-JLREQ の表の 27 行目に当たりますね。またその中で欠けている機能として現時点で 3.10.1 から3.10.3 の 3つが挙げられています(が今後の調査でここが増えることになりますね)。表では 28-30 行目がそれに対応しています。
> > 
> > JLReq 文書でルビは 3.3 Ruby and Emphasis Dots に扱われていて、小項目が圏点も混じっていますが 9 つあります。この小項目のうち、3.3.1, 4, 5, 6, 7 の 5 つは JaGap-JLREQ の表に対応が示されていますが、例えば 3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理 が見当たりません。おそらく "3.10 Inline notes & annotations”、27行目に対応づけられているべきかと想像するのですが。
> 
> Japanese Gap Analysis の "3.10 Inline notes & annotations” の中身が 3.10.1 から 3.10.3 に細分化されているので、JLREQの項目との対応では 3.10 は JLREQ のルビの解説のトップの "3.3.1 ルビの使用" に対応させて 3.10.x をそれ以下のルビの組版処理の項目に対応づけるようにしました。そうすると、JLREQの "3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理" はぴったり当てはまるところがないので JaGap-JLREQ の表には入れるところがない、という状態になっています。JLREQ-JaGap の表では、38行目、JLREQ "3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理" に対応する Japanese Gap Analysis欄には "❓" を入れて当てはめるところがはっきりしないことを示しています。
> "3.10 Inline notes & annotations” にまとめて入れた方がいいかもしれないし、Japanese Gap Analysis の細分類の 3.10.x を増やすのがいいのかもしれません。
> 
> > 同様に、EPUB3 Petition(電書協)のカラムを見ると、ルビに関する多くの項目が 65-77 行目に集まっていて、 27行目(もしくは28, 29, 30)に紐づけられていません。
> 
> EPUB3 Petitionの項目(CSSに関係するものに限定して抽出したものなので項目番号は飛び飛び)は、まず JaGap-JLREQ の表の55行目以降にすべて置いています(JLREQ-JaGap の表の78行目以降も同様)。Japanese Gap Analysis あるいは JLREQ の項目に対応する EPUB3 Petition の項目は、JaGap-JLREQ 表の30行目("3.10.3Ruby aligment and other styling unavailable")の "→143-148" のように項目番号の参照の形で入れています。EPUB3 Petitionのルビに関する項目は143から155まであるのですが、148以降はJapanese Gap Analysisにぴったり当てはまるところがないので JaGap-JLREQ の表には入れるところがない、という状態になっています。
> 
> このような理由で、JaGap-JLREQ と JLREQ-JaGap の表それぞれには、対応づけが不完全になっている項目がたくさん残っているという状態です。
> 
> 村上
> 
> 
>> On May 16, 2019, at 7:25, Yasuo Kida <kida@mac.com <mailto:kida@mac.com>> wrote:
>> 
>> 村上さん、
>> 
>> この大変な作業をよくまてめていただきました。ありがとうございます!
>> 
>> 
>> 全体が膨大でまだ良く見ることができていないのですが、表の見方で質問があります。
>> 
>> 例えばルビという機能は Japanese Gap Analysis <https://w3c.github.io/jlreq/gap-analysis> において項目 "3.10 Inline notes & annotations <https://w3c.github.io/jlreq/gap-analysis/#inlinenotes>” で扱われていて、それは JaGap-JLREQ の表 <https://docs.google.com/spreadsheets/d/18igcZxU7LErg2bn9qfjJe40gqAkx_lvt059exqsX2ZQ/edit?usp=sharing>の 27 行目に当たりますね。またその中で欠けている機能として現時点で 3.10.1 から3.10.3 の 3つが挙げられています(が今後の調査でここが増えることになりますね)。表では 28-30 行目がそれに対応しています。
>> 
>> JLReq <https://w3c.github.io/jlreq> 文書でルビは 3.3 Ruby and Emphasis Dots <https://w3c.github.io/jlreq/#usage-of-ruby> に扱われていて、小項目が圏点も混じっていますが 9 つあります。この小項目のうち、3.3.1, 4, 5, 6, 7 の 5 つは JaGap-JLREQ の表 <https://docs.google.com/spreadsheets/d/18igcZxU7LErg2bn9qfjJe40gqAkx_lvt059exqsX2ZQ/edit?usp=sharing>に対応が示されていますが、例えば 3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理 <https://w3c.github.io/jlreq/#adjustments-of-ruby-with-length-longer-than-that-of-the-base-characters> が見当たりません。おそらく "3.10 Inline notes & annotations <https://w3c.github.io/jlreq/gap-analysis/#inlinenotes>”、27行目に対応づけられているべきかと想像するのですが。
>> 
>> 同様に、EPUB3 Petition(電書協)のカラムを見ると、ルビに関する多くの項目が 65-77 行目に集まっていて、 27行目(もしくは28, 29, 30)に紐づけられていません。
>> 
>> ちょっと見方が違いますかね?
>> 
>> 木田
>> 
>>> 2019/05/15 12:21、Shinyu Murakami <murakami@vivliostyle.org <mailto:murakami@vivliostyle.org>>のメール:
>>> 
>>> 村上です。
>>> 私の宿題になっていた、各Gap Analysis調査項目の比較表を作りました。
>>> 
>>> Gap Analysis Comparison (Google Spreadsheets)
>>> https://docs.google.com/spreadsheets/d/18igcZxU7LErg2bn9qfjJe40gqAkx_lvt059exqsX2ZQ/edit?usp=sharing <https://docs.google.com/spreadsheets/d/18igcZxU7LErg2bn9qfjJe40gqAkx_lvt059exqsX2ZQ/edit?usp=sharing>
>>> (だれでも閲覧・コメント可能です)
>>> 
>>> 説明:
>>> 
>>> シート "JaGap-JLREQ" は、Japanese Gap Analysis の各項目に対応する JLREQ の項目および、電書協EPUB3要望表(EPUB3 Petition)の項目、JAGAT各社EPUBビューア日本語組版表示チェック(JAGAT EPUB Check)の項目をまとめています。
>>> 
>>> シート "JLREQ-JaGap" は、JLREQ の各項目に対応する Japanese Gap Analysis の項目および、電書協EPUB3要望表(EPUB3 Petition)の項目、JAGAT各社EPUBビューア日本語組版表示チェック(JAGAT EPUB Check)の項目をまとめています。
>>> 
>>> シート "All Gap Analysis" は、日本語以外のGap Analysisも比較するために "International text layout and typography index" (以下 "International index")および各言語の Gap Analysis とほかの言語のGap Analysisの項目を並べたものです。
>>> 
>>> JLREQの各項目に対応するCSSモジュールとCSSプロパティなどを "Related CSS modules" と "Notes on CSS feature" 欄に入れています。W3Cメンバーサブミッションの Analysis of requirements in JLREQ の表に入れたものと同様です。
>>> 
>>> 電書協EPUB3要望表(EPUB3 Petition)の項目は、CSSに関係するものに限定して選択したものです。これは W3Cメンバーサブミッションの Analysis of requirements in EPUB3 Petition of Japanese Typesetting で選択した項目と同じです。
>>> 
>>> 元資料のURLまとめ:
>>> - Japanese Gap Analysis: https://w3c.github.io/jlreq/gap-analysis/ <https://w3c.github.io/jlreq/gap-analysis/>
>>> - JLREQ: https://w3c.github.io/jlreq/ <https://w3c.github.io/jlreq/>
>>>     - Analysis of requirements in JLREQ: https://www.w3.org/Submission/2017/SUBM-CSJTUWT-20170102/jlreq-analysis.html <https://www.w3.org/Submission/2017/SUBM-CSJTUWT-20170102/jlreq-analysis.html>
>>> - 電書協EPUB3要望表(EPUB3 Petition): http://ebpaj.jp/counsel/youbou <http://ebpaj.jp/counsel/youbou>
>>>     - Analysis of requirements in EPUB3 Petition of Japanese Typesetting: https://www.w3.org/Submission/2017/SUBM-CSJTUWT-20170102/epub-req-analysis.html <https://www.w3.org/Submission/2017/SUBM-CSJTUWT-20170102/epub-req-analysis.html>
>>> - JAGAT各社EPUBビューア日本語組版表示チェック(JAGAT XMLパブリッシング準研究会): https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vR_p0FU0Y3Gdo3kr0nRf1J-aAu3XKkKZ1h8fNohtcFaYZYJlum7lI_rK9ebLuJu0utuZsjeJ9ootH_e/pubhtml <https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vR_p0FU0Y3Gdo3kr0nRf1J-aAu3XKkKZ1h8fNohtcFaYZYJlum7lI_rK9ebLuJu0utuZsjeJ9ootH_e/pubhtml>
>>> - International text layout and typography index: https://w3c.github.io/typography/ <https://w3c.github.io/typography/>
>>> - Language matrix: https://w3c.github.io/typography/gap-analysis/language-matrix.html <https://w3c.github.io/typography/gap-analysis/language-matrix.html>
>>> 
>>> ここまでの作業で気が付いたこと:
>>> - Japanese Gap Analysis の項目でJLREQの特定の項目(セクション)に対応していないもの多い(JaGap-JLREQシートのJLREQの欄に❌)。Webプラットフォーム(HTML, CSS, Webで使えるフォント)を前提とする Japanese Gap Analysis の調査と、書籍の本文組版を要件をまとめたものであるJLREQの違いが現れている。
>>> - JLREQの項目で Japanese Gap Analysis の項目に直接対応するものがないものも多い(JLREQ-JaGapシートの Japanese Gap Analysis欄を ❓ として、Notes on Gap Analysis欄に "Other xxx features" などの該当するかもしれない項目を記入した)。
>>> - 電書協EPUB3要望表(EPUB3 Petition) の項目はとても細かいので、Japanese Gap Analysis と JLREQ の項目と1対1には対応しないものが多い。JaGap-JLREQおよびJLREQ-JaGapシートのEPUB3 Petition Item欄には "→132, 176-177" のように複数の項目の番号への参照を入れた。
>>> - JAGAT各社EPUBビューア日本語組版表示チェックの項目は、JLREQやJapanese Gap Analysisの対象には含まれないが実際のEPUBビューアで問題になる機能もチェックしている。("注のポップアップ表示”とか)
>>> 
>>> とりあえず、以上
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>>> 村上
>>> 
>> 
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Received on Thursday, 16 May 2019 06:44:34 UTC