Re: 縦横混在時の auto 値の解釈

ご返信ありがとうございます。

>2は便利ですが、HTMLエディタやプレビューでそこそこ希望の高さになってしまった時に、
>そのまま気が付かずにサーバーにアップロードしてしまい、例えば縦長1200x1600の画面の人がページを開くと驚く、
>という結果につながるリスクがあります。

その驚きは、多くの Web ページ製作者はすでに経験していると思うので、そこまで気にしなくてもいいのではないでしょうか。
そして、たとえその状態だけであっても『そこそこ希望の高さ』になるのであれば、autoという値であることの価値が十分あると思います。
2の挙動であれば、レイアウトは崩れますが、最低限、縦書き部分の文章自体は読めると思います。
しかし、1の挙動では auto 値ではほとんどの場合、縦書き部分の文章が読めないことになってしまいます。

auto というプロパティ値は「自動的にある程度適切な表示をする」という目的をもっていると思います。
そのプロパティ値で、高さを指定することを促すためだけに、1のような挙動にするのは乱暴かなと思います。


>ちなみにspecには書いてありませんが、通常マージンなどがあるので、
>100vhだとほぼ常に縦スクロールが必要になると思われます。それを避けるため、
>90vhなどの案もあることはあるのですが、90である根拠が薄いので、結局そういうのを気にする人は高さを指定するだろうから、
>計算は単純でいいのではないか、ということで100vhなんだと私は理解しています。

そうですねほとんどの場合スクロールが必要になると思いますが、それでかまわないと思います。
『viewport の高さと同じ』というのはすごく直感的だと思います。


>他の方のご意見もぜひお聞かせください。
>赤字について議論することは、仕様がより速いタイミングで完成に近づくことへの助けになりますので、みなさんの助けをお待ちしています。

私もぜひ他の方の意見を聞いてみたいです。
Web は、編集者や職人がレイアウトをそのつど決めることが出来る出版物と違い、ブラウザがある仕様に沿って動的にレイアウトを決定する必要があります。
実際にはあまり使われないようなケースであっても規定する必要があり、この縦横混在レイアウトの議論は css3-writing-mode
の仕様が進む上でかなり重要な議論だと個人的には思っています。


塩澤


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# 青山学院大学大学院
# 理工学研究科  知能情報コース
# 塩澤 元 (Shiozawa, Hajime)
# mail: hajime.shiozawa@gmail.com

Received on Thursday, 23 December 2010 08:30:33 UTC