- From: Futomi Hatano <info@html5.jp>
- Date: Mon, 07 Dec 2009 17:44:14 +0900
- To: public-html-ig-jp@w3.org
羽田野です。 input要素のsizeコンテンツ属性について、日本語に特化した悩ましい問題が あります。 http://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/multipage/common-input-element-attributes.html#the-size-attribute HTML5では、input要素のsizeコンテンツ属性は、コントロールに表示できる 文字の数を指定するものであり、UAは、その文字数分を見ることができるサ イズで、そのコントロールをレンダリングすることしています。 これは、ただ単に、旧来から使われてきたsizeコンテンツ属性を説明したも のに過ぎませんので、これ自体に問題はありません。 ただ、日本語では全角文字と半角文字があり、それぞれで文字の幅が大きく 異なります。実際に、どちらの文字幅を基準にコントロールのサイズを決め るかについては、ブラウザーによって異なります。 CSSでフォントを指定しなかった場合: ・IE8:全角を基準にしている ・FF3.6:半角を基準にしている ・Safari 4:半角を基準にしている ・Chrome 4:全角を基準にしている ・Opera 10:半角を基準にしている CSSでフォントにを"メイリオ"指定した場合 ・IE8:全角を基準にしている ・FF3.6:全角を基準にしている ・Safari 4:半角を基準にしている ・Chrome 4:全角を基準にしている ・Opera 10:全角を基準にしている CSSでフォントにを"MS P明朝"指定した場合 ・IE8:全角を基準にしている ・FF3.6:半角を基準にしている ・Safari 4:半角を基準にしている ・Chrome 4:半角を基準にしている ・Opera 10:半角を基準にしている このように、ブラウザーごとに基準が異なるだけでなく、同じブラウザーで も、CSSでフォントを指定しているかどうか、また、どのフォントを指定して いるのかによって、基準が変わってきます。 私個人的には、近年、sizeコンテンツ属性を使うことはなくなりましたので、 このような問題に悩んだことはなく、極端な話、なくても困らないのですが、 みなさんは、どうでしょう。 sizeコンテンツ属性が重要な役割を果たすケースが有り、この扱いをHTML5仕 様として明確に規定すべきというご意見があれば、検討する余地があると思 いました。 -- Futomi Hatano http://www.html5.jp/ http://www.futomi.com/ http://twitter.com/futomi
Received on Monday, 7 December 2009 08:44:49 UTC