- From: Taro Yamamoto <enshuritsu31415926@gmail.com>
- Date: Fri, 12 Jun 2026 07:14:14 +0900
- To: Atsushi Shimono <atsushi@w3.org>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-ID: <CAE7qZ_Qxw8bpas0M3VZ55af+4aDP=CvYTRmgzZn7Kb2_W_fhcQ@mail.gmail.com>
現状の日本語OpenTypeフォント(Adobe-Japan1ベースのCFF/CFF2)の多くは、次のような挙動をしていると思います。以下のjlreqの下の./docsの中に入れたPDFファイルをご覧ください。 docs/クォーテーションマークの縦組みでの挙動.pdf 基本的に、日本語組版では、縦組みでクォーテーションマークは使用しません。あるいは、その一般的に確立された縦組みでの使用法は存在しません。 そして、Unicodeでは、開き・閉じクォーテーションマークは全角・半角を区別していません。 そのために、U+2018, U+2019, U+201C, U+201Dなどは、欧文で利用できないと困るので、GSUBの'vert'によって縦組み用グリフを供給することを行っていません。そのため、これらの文字は、縦組みでは90°回転されて、欧文として使えるようにしています。 これが現在の、Unicodeに対応したアプリケーション(例えばInDesign)での挙動だと思います。 ただし、Shift-JISのエンコーディングでは、全角グリフの利用を想定していたために、上の挙動とは異なりますが、それは、現在では使われておらず、現在の主流の大方の挙動ではないと思います。 上のPDFでは、後半にShift-JISのエンコーディングも示しています。なお、GSUBの'vert'で、縦組み用グリフに置換される文字はオレンジの矢印で示してあり、グリフが縦組みで回転される文字は水色の印が、縦組みでも直立のまま表示される文字は緑色の印をつけています。 間違っている点があるかもしれません。その場合はご指摘ください。 参考まで 山本太郎 2026年6月12日(金) 6:13 Atsushi Shimono <atsushi@w3.org>: > shimonoです > > On 2026/06/09 0:45, Atsushi Shimono wrote: > > shimonoです > > > > # なぜか最近、public-jlreq-adminに先祖戻りしてしまっているのが多いようですが、スレッドも深いのでこれそ > > のままに流してます。。 > > > > > > On 2026/06/08 8:53, tajima@sanyosha.co.jp wrote: > >> 山本さま > >> > >> どうも最近Trに変わった影響とのことらしいのですが、何にせよ困ります。 > > > > ちゃんとはまだ読めてないのですが、 > > L2/25-103 > > Proposed Update UAX #50, Unicode Vertical Text Layout > > Ken Lunde, Koji Ishii > > 2025-04-04 > > https://www.unicode.org/L2/L2025/25103-uax50-32-update-pri513.pdf > > > > L2/25-204 > > 2025-07-17 > > https://www.unicode.org/L2/L2025/25204-uax50-32-update-pri513.pdf > これを見ると、キーポイントはUAX #50の3.2.4 Quotation Marksの文章から > > When certain quotation marks are displayed using fullwidth glyphs, > "their Vertical_Orientation property may > > need to be tailored from R to Tr, because" a different glyph is > normallly used in vertical layout. > の""の部分が削除された、というところなのかなという気がしました。この節のターゲットはU+2018, U+2019, U+201C, > U+201Dの4つ。削除と同時に、VOをRからTrに変える、と。リファレンスとしてUTC Consensus 182-C25が引かれてます。 > > R: コードチャートの図示に比べて、90度時計回りに回転させて表示 > Tr: Tu > (基本的に縦書き用グリフを要求する、またフォールバックとしてコードチャートの正立のまま表示)と同じだが、90度時計回りに回転させて表示してもよい > > の間のプロパティーの変更です。 > > 変更としては削除された部分に書かれていた、現実問題として「全角グリフを利用して表示する際」にVOをTrに読み替 > え、「縦書き用グリフを利用できるようにする」という操作を行っているという実装上のtweakから、そもそも全角・半 > 角を含めてTrに切り替えることで、縦書き用グリフを「基本的には要求する」がフォールバックは正立表示もしくは90度 > 時計回りに回転させるのも許可する、というのに切り替えた、という状態ですが、田島さんの最初のメールからすると、 > Trの基本思想の「基本的に縦書き用グリフを要求する」部分が完全にスキップされてしまった、もしくは縦書き用グリフ > がない場合に正立か90度時計回り回転のどちらかを選択可能だけれども無視されてすべて成立になっている、あたりになっ > てしまった?という感じでしょうか。 > > 鬼子みたいな文字ですが、「全角については基本的に90度時計回りに回転して表示、もしくは縦書き用グリフを要求す > る」みたいな新しいVOのプロパティーがないと、背景思想・状況の深い理解がない実装者が事故るのにまっしぐらな現状 > の仕様、という感じは受けてしまいますね、、、 > > > >
Received on Thursday, 11 June 2026 22:14:30 UTC