Re: on version and list of editors for current issue

小林敏さま

 ありがとうございます。これはこのままブログのコメントの方に転載しておきます。

> 2019/06/19 9:14、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール:
> 
> 田嶋 淳 様
> 
>    小林敏です
> 
> 和文と欧文を混植した場合,和文と欧文の行送り方向(行を並べて
> いく方向,横組でいえば上から下への方向)の配置位置の問題は,JL
> Reqで触れていません.それは諸説あり,統一した見解はないとい
> う判断から,あえて触れていないということです.また,欧文文字
> のxハイトの大きさ,キャップライン,ベースライン,デセンダ
> ー,アセンダーの位置によっても変わってきます.大文字だけの単
> 語,デセンダーやアセンダーがある小文字を含む単語でも状況は変
> わってきます.また,和文の文字サイズと欧文の文字サイズを変え
> て配置する方法もあり,一筋縄ではいきません.
> 
> ですので,いえるとしたら,“指定による”としか言えないと思いま
> す.個々の場合に応じて,判断していくしかないでしょう.
> 
> では,デフォルトは何かといえば,欧文文字にも文字サイズを持っ
> ており,行送り方向の文字の高さでしょう.いってみれば仮想ボデ
> ィであり,和文と欧文が同じ文字サイズであれば,その仮想ボディ
> というか,文字の外枠をそろえて配置するということだと思いま
> す.
> 
> で,この方法で配置すると,ケースによって,和文に比べ,欧文が
> 上すぎるという意見が,活字組版でも,写真植字でも言われてきま
> した.そこで,やや下げる,と,今度は,デセンダーが行間にはみ
> 出す,ならば,デセンダーを小さくしたフォントを作ればと,それ
> はおかしい,……
> 
> ということで,この問題は,あまり深入りしたくない,というのが
> 率直な気持ですが,気になるのは事実です.
> 
> ある意味,和文と欧文という性格の異なり文字を混植することに無
> 理があり,それをなんとか,なだめていくしかない.ということ
> で,繰り返しになりますが,最初に述べたように1つのルールを決
> めるのは無理があり,個々に決める(“指定による”)とうことしか
> ないのが現状かな,と思っています.
> 
> 以上,ご参考まで.
> 
> 田嶋 淳 さん wrote
> 
>> みなさま
>> 
>> 本日私のブログの方の「日本語組版処理の要件(JLREQ)改版に関するご意見募集のお願い」の方に、意見と言いますか質問が来ていましたので転載いたします。
>> 
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>> 出版・組版関係者ではなく、ごくたまに私的に LaTeX を既存の cls で使う程度の素人です。私の目が節穴か、あるいは的外れでしたら申し訳ありません。
>> 
>> 和欧文混植の際に和字と欧字のベースラインをどう揃えるか、特に、ぜんぶが横組の場合と縦組の主たる和文の中に欧字を90度回転して配置する場合とでは、揃える基準線が異なってくると思うのですが、そういった考え方について「日本語組版処理の要件」に書かれているかと一通り読んでみても見つけることができませんでした。
>> 
>> このことは、この文書の扱う範疇の外なのでしょうか。
>> ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
>> 
>> 以上です。
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>>  田嶋 淳
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>>   ご意見をいただければ幸いです。
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>  小林 敏(toshi)  2019年 6月19日
>  e-mail: binn@k.email.ne.jp
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Received on Wednesday, 19 June 2019 00:57:32 UTC