Re: [jlreq-d] デジタルテキストにおける表の組版 (#36)

敏先生の「ケイの使用は,表を主にどちら向きに読んでいくかを考慮しないといけない.」が手がかりになると思うのです。

そこで、JIS X 4051の表の要件に、次のa〜cのような構成を加えると、紙からモバイル(スマホなど)まで、ページめくりからスクロールまで、読み上げや点字などのアクセシビリティ、また縦ケイ・横ケイの要否などをカバーできないでしょうか?。これはたたき台ですが、読み方を示すことがポイントだと思います:

a. 表とは行と列によって構造化されたセル(こま)の集まりです。

b. 表は、次のように読めるように組みます(layout or rendering):
b1 行と列を指定して、そこに属するセル(こま)を読める。
b2 セルが属する行と列を読める。
b3 列を指定して、各行の該当するセルを順に読める。
b4 行を指定して、各列の該当するセルを順に読める。

c. 日本語の表の組版では次に注意:
* …
* …

以下、背景や懸念などを述べます

- [1] JIS X 4051の表「11. 表処理」は組まれた表を前提に記述されている。行や列は組まれた状態を前提に定義されている。
- [2] Webでは次のように言われています「古き悪しき時代には、HTML 表を使って、ページレイアウトを作成していたものです。」[HTML: アクセシビリティの基礎 - ページレイアウト](https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn/Accessibility/HTML#%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88)

[1]と[2]を両立させるためには工夫が必要です、なぜなら、[1]は「表に組まれていれば何でも表である」と言ってるのに対して、[2]は「表ではないものが、表に組まれることがある(あった)」と言ってるからです。

[1]は賢明だと思います、なぜなら[1]の目的は「組まれた」表の要件だから…ですよね?。しかし、モバイルや、スクリーンリーダーなどアクセシビリティをスコープに含めるならば一歩踏み出す必要があるかもしれません。とはいえ、「『◯◯という読み方ができること』という要件定義の仕方は大丈夫か?」が懸念です。

例を作りました。ウィンドウを縦方向に縮めたり伸ばしたりして見てください。
[表とグリッドレイアウト](https://cc-study.appspot.com/x04/grid)
例の表1は、表が縦方向に溢れると縦方向にスクロールして見られるようになります。このとき、下にスクロールしても、行の見出しが画面に残るようにしてます。
表2は、表が縦方向に溢れそうになると、セル(こま)が次の行に流れ出すことで隠れるのを防いでいます。しかし、このとき行と列が崩れてしまって、溢れる前の表でセルがどの行のどの列だったのか、判別するが難しくなってしまいます。

表1と表2は実装にすぎませんが、満たそうとしてる要件は前記bで、表1はうまくいってるが、表2は失敗してます。


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