漢文 (was ルビについて(利用者からの若干の 経験)

漢文の話になったので、件名を変えます。

> この場合、読み上げブラウザだと、
> 返り点を"レ(れ)"と読んでしまうのでは・・・?

私もまだ未勉強ですが、漢文のレ点には、カタカナの「レ」とは別のコードポイントがあります。

http://www.unicode.org/charts/PDF/U3190.pdf

正しいコードポイントを使っていれば、誤読される心配はないのではないかと思います。

これをどうやってHTMLで書くか、というのはまた別の話ですが、とりあえず。


-----Original Message-----
From: public-html-ig-jp-request@w3.org [mailto:public-html-ig-jp-request@w3.org] On Behalf Of 小澤 郁人
Sent: Tuesday, January 18, 2011 11:34 AM
To: public-html-ig-jp@w3.org
Subject: Re:Re: ルビについて(利用者からの若干の 経験)

小澤です。
こんにちは。

--Miwako Ichijo<usa132006@gmail.com> wrote:
>事例追加するとしたら、
漢文訓読を考慮する必要はあるでしょうか?
例えば、

 春眠不覚暁 (しゅんみんあかつきをおぼえず)

にふりがなと訓点、送り仮名をマークアップすると、

<ruby>春眠<rt>しゅんみん</rt></ruby>
<ruby>不<rt>ず</rt></ruby>
<sub class="kaeriten">レ</sub>
<ruby>覚<rt>おぼえ</rt></ruby>
<sub class="kaeriten">レ</sub>
<ruby>暁<rt>あかつき</rt></ruby>
<sub class="kaeriten">レ</sub>
<sup class="okurigana">ヲ</sup>

こうなるかと。(訓点は青空文庫のルールを利用)

この場合、読み上げブラウザだと、
返り点を"レ(れ)"と読んでしまうのでは・・・?

また、これらを、ひとつの文章として意味が通るように
読み上げることも困難に思えます。

それに、本来、親文字に付随した情報はずの訓点が、
独立した情報として処理されてしまうのも、少々気に入りません。

よって、漢文訓読を視野に入れるなら、

・親文字の付随情報であり、読み上げ対象外とできうる
 訓点、送り仮名を定義できること。

・もしくは、表記のキャラクターの順番を無視して、
 「文」に対する"対訳"的な読み上げ要素が定義できること
 (個々のキャラクターへのルビとは別に、読み上げ時は、
  春眠不覚暁=しゅんみんあかつきをおぼえず、と処理できる)

が、必要なのかな、と思います。

自分で書いていて、機能を求め過ぎな気がしますが、
教科書や古典を電子化する場合に避けて通れないのでは、
と思ったので、投稿させて頂きます。

参考:
「青空文庫 組版案内」(2011/01/18訪)<http://kumihan.aozora.gr.jp/kunten.html>

以上です


--Miwako Ichijo<usa132006@gmail.com> wrote:
>一條です。
>みなさまお疲れ様です。
>
>現代のコンテンツに関しては、「よみ」自体、どの立場でどのように考えるかで
>複数必要になる時もあるということが、メールを読んで思いました。
>ライトノベルあたりの事例は、一人の読み手としては体験したこともあり、よくわかり
ます。
>
>事例追加するとしたら、
>* J-POPなど、最近の歌
>もありますね。耳から聞いた音から判断した文字と違った表記だったことが、ちらほら
ありました。
>
>このスレッドに関連している(と思っています)
>
>1) HTML 5 におけるルビの rb タグについて
>2) Re: HTML 5 におけるルビの rb タグについて
>3) ルビを属性にするか要素にするか
>
>で技術面での話が進んでいます。
>その中で、フリガナにとってruby要素はオーバースペックではないか、というコメント
がありました。
>しかし、このスレッドで提示された状況(フリガナをとても必要とする読み手の状況、
現代のコンテンツの表現形式)を読むと、そうオーバースペックではないような気がしま
す。
>
>要素として他の要素も組み込める仕様を取っていれば、求められるフリガナの形式も対
応できる範囲が増えそうな気がします。(HTML自体だけでなく、Javascript、CSSを組み
合わせることで範囲が広がるものと。)
>
>さらにrbが必要かどうか、という話と関連して考えると、
>この状況に対応するには、フリガナを付けたい文字に何らかの情報を付与する必要が出
るかもしれません。
>もしかしたら、ぱっと見た時のどこかフリガナの対象テキストか分かりにくくなるかも
しれません。
>そのことを考えると、HTMLの記述上で
>・ 情報発信側(著者)がメインで出したいテキスト=rbで囲まれた範囲
>とできたほうが良いかもと思い始めています。
>
>rbについては過去資産の互換のためだけでなく、現代・これからのコンテンツ表現に
とっても必要かもしれませんね。
>
>しかし、ルビにしても、フリガナにしても難しいです。
>
>現状、多くのWebサイトはフリガナをふっていないでしょうし、ふっていなくても成立し
ています。
>これはデザインや、フリガナ用のデータの確保等など、色々な要因が重なっているもの
でしょう。
>しかし、読むという行動は対象が本であろうと、サイトであろうと違いはないはず。
>サイト制作者としては、読み手を増やすためにも対応すべき課題ですね。
>それこそ、松澤さんが書かれている
>
>>>こういった一般的になりつつあるルビの表現を蓄えておいて、
>>>「ルビを使わないサイト」でも表現できるといいのではと。
>
>ような共有できるフィルター機能が欲しくなります。
>
>
>2011年1月17日14:10 Takayuki Akimoto <taka-akimoto@thoton.co.jp>:
>> 松澤さん、メールありがとうございました。
>>
>> i.
>> 超電磁砲(レールガン)
>>
>> のような、ルビを利用した表現は定着していて、
>> 市民権を得ている。扱っていく必要がある。
>> 私も同じ認識です。
>>
>> ii.
>>
>> >先ほど例にだした「超電磁砲」は若者に取っては一般的になりすぎて
>> >何も補足しないというのが普通になってしまっています。
>>
>> でもこれは行き過ぎに思いますが。
>>
>> iii.
>>
>> 個人的には漢字とルビの両方を発音するというケースは必要ですが、
>> あくまで選択できるべきだとは思います。
>>
>> これは著者の意図にも、よるのかも知れませんね。
>>
>> どのようにして、この現代的な表現を視覚障害者に
>> 伝えるのがベストか、障がい者と著者の両方からも、
>> 意見が聞きたいですね。
>>
>>
>> --
>> ソトン・グローバル・コンピューティング株式会社
>> 代表取締役 秋元貴之
>> taka-akimoto@thoton.co.jp
>> www.thoton.co.jp
>> 03-3784-1286 080-3757-5689
>>
>>
>
>
>
>-- 
>--------------------------------------------------------
>Miwako Ichijo @ sankei-digital
>(usa132006@gmail.com)
>email:ichijo.miwako@sankei.co.jp
>
>

Received on Tuesday, 18 January 2011 03:38:42 UTC